31.それは誰かの過去 ページ31
すみませんなんかまだかいている途中の話いれちゃってました……申し訳ない(´；ω；`)
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僕、相川真冬の今までの生活は、それはそれは普通ではなかった。
日々ストレスを溜めて仕事から帰ってくる母親。
月に一度しか帰ってこない無関心な父親。
幼い頃にもらえるはずの「愛情」が、生憎僕には持ち合わせていなかった。
そのせいか、僕には情というものがなかった。
目の前に泣いている子がいても、何も思わない。
先生に怒られても、何も思わない。
誰かにいじめられても、何も思わない。
その頃の腐った性根を誰かが叩き出してくれなかったから、こんな風になってしまった。
ずっと、独りだったのだ。
友達と言うのも必要ないと思っていて、
ずっとずっと、僕は独りだった。
僕は、
真冬という名前も、
何も持たない手のひらも、
歩くことさえ拒むこの足も、
僕自身も、大嫌いだった。
それは、とある寒い冬のことだった。
寒くて、寒くて、でも、何故か僕は公園にいた。
桜公園、というらしい。
大きな桜であろう木の下にはベンチがあり、そこに座り込む。
ここから少し通った先に、僕の家はある。
帰れないことはないけれど、帰るのが面倒な距離。
これぐらいで、いいのだ。
たまに、自分の存在意味や存在価値について考えてしまうことがある。
自分がこうまでして生を受けた理由はなんだったのか。僕がいなくて困る輩はいるのだろか。
冷たい家族に、冷たい風。
僕にこの世界からでてけと言わんばかりに。
なら、誰かに干渉されて消えさせられるしかないのなら、
自分で……。
「…………消えたい」
ポツリ、と呟いた時だった。
『だ、だめだめだめ！』
声が響いた。
僕の腕を必死につかんで、弁明するように、否定するように。
気づけば、僕の腕はとある手によって掴まれていて、僕は目を見開いた。
『き、消えたいとか！いっちゃダメ！！』
そこには、目を涙で濡らし、真剣に叫んでいる、僕と同じくらいの女の子がいた。
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いるよ - あああああああああああ！！！最高です！！なんか最後のところ泣いちゃいましたｗヤンデレにハマってしまった…素敵な作品ありがとうございました！ (2022年12月7日 0時) (
レス) @page45 id: 7464634473 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - とてもよかったです！その後話がもっと欲しい！ (2022年3月9日 1時) (レス) @page45 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
月次 - 僕の好みどストライクのヤンデレです！とっても面白かったです。これでもっと想像の幅が広がる…！ありがとうございました！ (2021年3月28日 9時) (レス) id: 34cc41e784 (このIDを非表示/違反報告)
一ノ瀬かるら(プロフ) - 心臓が泣き叫んでおります大歓喜 (2020年8月23日 0時) (レス) id: 018ad8bd5d (このIDを非表示/違反報告)
鶯餡(プロフ) - 雨月冷さん» 本当にいつもありがとうございます……！！マーライオンwwwそのくらい泣いてくれたんですね！嬉しいです！私も目からマーライオンです！はい！楽しみに待っていってください！ (2020年2月25日 7時) (レス) id: 6bb0fe0dd0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鶯餡 | 作成日時：2020年1月6日 22時
