24.謝罪？ ページ24
「______ごめん」
___________え？
さあっと、風が私と彼の間を横切る。
目の前の彼は、綺麗に腰を折り曲げていて、
私は混乱状態に陥っていた。
**************
それは、あの日曜日から翌日たった、月曜日のことだった。
天宮さんによって帰れなくなってしまった私は、相川くんと奇跡的に再会した、という日曜日だったが、
どうも、気分は良いものではなかった。
いや、逆に悪かった。
相川くんに助けられて、ドキドキしたことは嘘ではない。
でも、学校に来るのが不安だったのだ。
天宮さんがもし、自分の手下とかを使って本格的に私をいじめに来たら、それはもう耐えられない。
いじめにいじめを重ねられて、壊れそうだ。
「Aちゃん？」
『________え？』
ふと、名前を呼ばれたことに気がつく。
ぱっと顔をあげると、そこには心配気にいつもの笑顔を歪める相川くんがいた。
あぁそうだ、今は休み時間で、彼と話していたんだった。
『ご、ごめん。考え事してた……』
「大丈夫？顔色も悪いよ、保健室いく？」
『ううん、何でもない』
体調が悪いというわけでもないので、彼の温情をやんわりと断る。
いちいち迷惑をかけていたら、いつか裏切られそうで怖いし。
「ねぇ、Aちゃんは天宮翔太くんに押されて、電車が乗れなくなったんだよね？」
『う、うん……』
「なら、彼を連れてきて怒らなきゃ」
『い、いや、でもさ、私が、何かしてしまったかもしれないじゃん……』
そうだ。
天宮さんは相川くんと仲良くなりたいから、予め相川くんといつも話している私に目をつけたんだ。
だから、だから……。
『こういうことされるのも慣れてるし、しょうがないよ』
ぎゅっ、とスカートの裾をつかむ。
彼の顔が怖くて俯いた。
______しかし。
「しょうがなくなんてない、この世にしょうがないことなんてない」
『え？あ、あいかわくっ……！』
ぐいっ、と腕を引っ張られ、私はよろよろと立ち上がる。
彼の顔は無表情だったが、そのオーラは怒りを表していた。
そして引っ張られるがまま、彼は歩きだす。
何処へいくかもわからないまま、彼の歩く方へ。
そしてつれてこられたのは、屋上。
天宮さんがそこにいて、私に気づいたと思えば、急に謝罪をして来た。
そう、これで冒頭に戻る。
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いるよ - あああああああああああ！！！最高です！！なんか最後のところ泣いちゃいましたｗヤンデレにハマってしまった…素敵な作品ありがとうございました！ (2022年12月7日 0時) (
レス) @page45 id: 7464634473 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - とてもよかったです！その後話がもっと欲しい！ (2022年3月9日 1時) (レス) @page45 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
月次 - 僕の好みどストライクのヤンデレです！とっても面白かったです。これでもっと想像の幅が広がる…！ありがとうございました！ (2021年3月28日 9時) (レス) id: 34cc41e784 (このIDを非表示/違反報告)
一ノ瀬かるら(プロフ) - 心臓が泣き叫んでおります大歓喜 (2020年8月23日 0時) (レス) id: 018ad8bd5d (このIDを非表示/違反報告)
鶯餡(プロフ) - 雨月冷さん» 本当にいつもありがとうございます……！！マーライオンwwwそのくらい泣いてくれたんですね！嬉しいです！私も目からマーライオンです！はい！楽しみに待っていってください！ (2020年2月25日 7時) (レス) id: 6bb0fe0dd0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鶯餡 | 作成日時：2020年1月6日 22時
