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『……わ、ワタアメ？』
「すげぇ……！うまそう……！」
商店街。そこは屋台で溢れていて、道行く人々が食べているふわふわのお菓子があった。それは何かとたどれば、ワタアメとかかれたお店が行列の先に立ち尽くしていた。
そらると私は、その作っている様を見つめる。
渉は後ろでためいきをついていた。
「め、銘崎家のところのお嬢様じゃないですか！」
あまりにも長い間見ていたから、私より少し年上だろうか。そんな青年のお店の人にばれてしまっていた。
少し怯えつつ肩を震わせると、そらるは手の握る力を強くしてくれる。
「え？銘崎家？」
「可愛い御嬢様ねぇ」
クスクス、と並んでいる人たちは私のことを見つめる。
……か、かわ……。突然褒められたので、恥ずかしくて顔が赤くなってしまう。
「す、すすすみません！ご、ご注文は！？」
『……い、いいわよ……ならんでからで……』
並んでいる人たちがいるじゃない。
そう付け足すと、店の人は更に顔を青くした。
「そんな滅相もない！お客様方、銘崎家の方を優先させても……！」
「ふふっ、構いませんことよ」
「銘崎家のお嬢さんがみれて光栄だしなぁ」
皆はにこにこと笑い、私を快く受け入れてくれる。
……城下町の人たちって、意外と優しいのね……。町人の人々の温厚に甘え、一つだけ頼むことにした。
『そらるは何がいい？』
「……んえ？俺なら、このカラフルのやつ選びますけど」
『じゃあそれにするわ、お願い』
飾られている色とりどりの写真を見つめ、そらるが指を指したものをお願いする。
「い、いぶくーん！カラフルのやつー！」
「わかったー！カラフルのやつねー！」
カラフルのやつってなんなのよ。
そう思ったが、気にしないことにした。
……少しだけ待ち、お金を払ったあと、私とそらるはそれを受けとる。
並んでいた人に渋々お辞儀をしながらまた人の並みに入った。
「……ん〜っ！甘い！美味しい！」
『口のなかでとけてく……ワタアメってすごいのね！』
「これもどうせ優から提案されたものだろ」
渉はそんな私たちをみて、また溜め息をつく。
優から？ということは、たなばたとかはなび、とかみたいにワタアメもそうなのかしら。
でもとりあえず、甘くて美味しいお菓子だったのでそらると二人でペロリと食べた。
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ちょこ - とてもよかったです！結ばれたあとのお話が欲しいです！ (2020年1月15日 20時) (
レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
鶯餡(プロフ) - mokoさん» ありがたいです……！！！ですけど、きちんとお目目休めてくださいね！……ありがとうございます！！頑張ります！(Ｏﾟ皿ﾟＯ) (2019年10月3日 23時) (レス) id: 6bb0fe0dd0 (このIDを非表示/違反報告)
鶯餡(プロフ) - 絆さん» はい！やから始まってので終わる鶯餡です！ありがとうございます！！！！私ハッピーエンド主義者なので、そこ思いが伝わっていましたらとても幸いです！はい！頑張ります！(返信遅れて誠に申し訳ございません……) (2019年10月3日 23時) (レス) id: 6bb0fe0dd0 (このIDを非表示/違反報告)
moko - 最初から最後まで１日で読みきってしまいましたww次の日学校なのにオールしましたwwすっごい面白かったです！これからも頑張ってください！応援しています♪ (2019年9月30日 5時) (レス) id: 711f63988a (このIDを非表示/違反報告)
絆 - やからはじまってので終わる鶯餡さん！！鶯餡さんの作品大好きです！！鶯餡さんの作品はどの作品を読んでいても心が暖かくなります！これからも楽しみにしています！無理はなさらないでください！ (2019年9月7日 19時) (レス) id: da343c4ed4 (このIDを非表示/違反報告)
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