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それは、麗らかな朝だった。
だけど、私の気分は全く麗らかではない。
『___渉っ！！』
ドンッ！！と机にノートの束を叩きつける。
目の前の彼、渉は肝が抜かれたような、そんな顔をして肩をびくっ！と震わせた。
「___な、なんですか」
『課題、昨日で全部終わらせたわよ！』
「は、はあ」
『だから、ご褒美を頂戴っていってるの！』
渉の瞳は混乱で揺らいでいる。
対照的に、私は自分の主張を突っ走って告げた。
「ご、ごほうび？何がほしいんですか……」
そうきかれ、思い出す。
真冬のことを。昨日私のファーストキスを奪っておいて、あんのいつもの無表情。たまったもんじゃない。
私は知りたい。昨日、真冬がなぜそこまで怒ったのかを。きっと、ただ私が外に出たからじゃないと思う。
きっと何か真冬にとって都合の悪いことをしてしまったんだわ。それを知るために、真冬との顔見知り、渉に聞くことにした。
ちょうど渉はご褒美をくれるといったし、ごほうびは真冬が怒った原因を教えてもらうこと。
それが私の作戦だ。
“「___止められなかったら、襲ってました」”
真冬のその言葉を思い出す。
思い出すだけで胸は高なり、顔は熱くなる。
渉にその事を気づかれては不味いので、私は首をふって熱を逃がした。
『___昨日、真冬が怒った原因についてよ』
「ええ、そんなの真冬に聞けばいいじゃないですか」
『聞いたわよ！でもあいつ全く答えてくれなかったのよ！？あ、あげくのはてには……！』
あぁ。またあのキスを思い出してしまう。
羞恥心で溢れかえるような出来事。恥ずかしい。恥ずかしい。恥ずかしいで埋め尽くされている。
「___はいはい、言い分はわかりましたよ。……でも、そういうのはなんか、男心が痛むと言うか……」
『おとこごころ？』
渉がつむいだ言葉を、鸚鵡返しのごとく聞く。
渉ははぁっ……と溜め息をつき、言葉を続けた。
「__まぁ、真冬には欲があったんでしょうね」
『欲？よくといっても、色々あるのだけれど』
「え、えーと、……ぜ、ぜったいまふゆには俺がいったこといわないでくださいよ？」
『ええ、わかったわ』
渉は恥ずかしそうに顔を赤らめ、目をそらしている。それにどうして？と戸惑うこともあったが、理由を聞けばわかるだろう。そう信じて、彼の言葉を待った。
「___真冬はきっと、[嫉妬]してたんじゃないですか？」
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ほのりんか - ぷりんななりぃさんさん» 私も、坂田だと思ってました！だから、そらるって名前が出た時に、『ｳﾜｫこれそらるさんだったのか！ﾋﾞｯｸﾘ』ってなりました (2019年8月1日 9時) (
レス) id: 4d1e584c0f (このIDを非表示/違反報告)
ぷりんななりぃさん - そらるさんのくだり名前でるまでずっとさかたんだと思ってた…！！ 今思えば関西弁じゃねぇな・ω・ (2019年7月25日 0時) (レス) id: 256292723d (このIDを非表示/違反報告)
ゆうり - 初コメ失礼します。続編気になります。無理はしないで欲しいのですが、出来ればお願いします！ (2019年7月17日 19時) (レス) id: 616da87ebb (このIDを非表示/違反報告)
黒羽呉羽 - 読みました！！凄い良かったです！！続編気になります！ (2019年7月17日 17時) (レス) id: 1d4e264f44 (このIDを非表示/違反報告)
瑞樹チロル(プロフ) - コメント失礼します！無理はしないでほしいのですが、続編気になります！ (2019年7月17日 15時) (レス) id: 0e9f5e74c5 (このIDを非表示/違反報告)
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