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名前:浦田渉
年齢:19歳
身長:163cm
A専属の家庭教師。
国語数学理科社会英語の五教科を主に教えている。
Aの世話にはいつも手を焼いていて、半ばAに勉強を教えるのを諦めかけている。
顔がいいのでにっこりと微笑めば侍女はきゃーきゃーと騒ぎ立てるくらいだ。
***********
私にとって食事は、お父様と向き合ってご飯をとるときだ。
無駄に長いテーブルに座って、無駄に豪華な食事を用意される。
お父様は嫌いじゃないので、向き合うのは別によいのだけれど。
「A、聞くところによるとまた勉強をおろそかにしたようではないか」
『……うっ』
お父様にそう言われ、私は唸るような声をあげる。
おろそかにしたわけではない。ただ、勉強は私にとってあわないってだけで……。
お父様から目線をそらして、拗ねるように唇を尖らせる。
すると、向かい側からはぁっ……と溜め息をつくお父様の声が聞こえた。
「A。お前は銘崎家唯一の娘なんだぞ？きちんとせねば……」
『___お父様、毎日そればっかり！きちんときちんとって！テーブルマナーだって覚えたし、礼儀作法だってもうわかってるわ！
どうせいつか嫁にいくんでしょう？なら、勉強なんて意味ないじゃない！』
ばんっ！と食事中にテーブルを叩き、勢いよく立ち上がる。
きちんとせねば。またそれを言うお父様に、私は無意識に言葉が溢れ返る。
そうだ。私はどうせいつか嫁にいくのだ。
家事ができればそれでいい。
料理だって、洗濯だって、掃除だって、裁縫だって、頑張って覚えた。人に見せられる程度になれた。お父様、それですごくほめてくれたじゃない。
けど、最近のお父様の声から出るのは貶すような言葉ばかり。
もう嫌気が差してきている。
『………ごめんなさい。もう食事はいらないわ』
それだけを告げて、お父様に背を向ける。
侍女に扉を開いてもらって、廊下に出た。
ちらり、と横を見ると後ろから何食わぬ顔で私についてきている真冬。
……ほんと、こいつも何がしたいんだか。
ためていた息を一気にこぼし、歩きながら廊下の脇にある大きな窓を見つめる。
星空がキラキラと輝いていて、理性を保たないと立ち止まってしまいそうな輝きだった。
「……A様」
『……何よ』
突然、背後から名前を呼ばれ、答えるように振り替える。
真冬は相変わらずの真顔で、でも私を真剣に見つめていた。
真っ赤な瞳は私を捉えていて、なんだかゾクゾクと肌が栗立った。
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ほのりんか - ぷりんななりぃさんさん» 私も、坂田だと思ってました！だから、そらるって名前が出た時に、『ｳﾜｫこれそらるさんだったのか！ﾋﾞｯｸﾘ』ってなりました (2019年8月1日 9時) (
レス) id: 4d1e584c0f (このIDを非表示/違反報告)
ぷりんななりぃさん - そらるさんのくだり名前でるまでずっとさかたんだと思ってた…！！ 今思えば関西弁じゃねぇな・ω・ (2019年7月25日 0時) (レス) id: 256292723d (このIDを非表示/違反報告)
ゆうり - 初コメ失礼します。続編気になります。無理はしないで欲しいのですが、出来ればお願いします！ (2019年7月17日 19時) (レス) id: 616da87ebb (このIDを非表示/違反報告)
黒羽呉羽 - 読みました！！凄い良かったです！！続編気になります！ (2019年7月17日 17時) (レス) id: 1d4e264f44 (このIDを非表示/違反報告)
瑞樹チロル(プロフ) - コメント失礼します！無理はしないでほしいのですが、続編気になります！ (2019年7月17日 15時) (レス) id: 0e9f5e74c5 (このIDを非表示/違反報告)
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