番外編 彼氏欠乏症 ページ44
「___Aさんに診断です」
『___はい？』
真冬くんと休日のカフェ。
不意に携帯を見始めた真冬くんは、そんな言葉を口にしだした。
「___普段は何を思っていますか？」
『___え？いやまぁ、今日は天気いいなーとか今日のおかず何にしようかなーとか？』
「___では、普段は何を買っていますか？」
『__食品、生活用品、……とか？』
「普段のストレス解消などは何で行っていますか？」
『んー、好きなことする……かな。面白い本読んだり……とか』
__すると、真冬くんは沈黙し始める。
はて？と首をかしげると、真冬くんは、携帯から顔を動かさす、私にこう告げた。
「あー……これヤバイですね」
『何が！？』
そう突っ込みをするかのように質問を返す。
すると、携帯から視線をあげた真冬くんは、私を見ながらこう言った。
「彼氏欠乏症ですね！！」
『______は？』
一瞬、頭おかしいんじゃねぇかこいつとか思ってしまった。いや、なに？は？彼氏欠乏症？は？
「最近彼方さんといちゃいちゃしてないでしょう！」
『___まぁ、最近彼方忙しいって言うし……』
「あー、ダメですねこれ。家に帰ったらお薬あるのでちゃんと使ってくださいね」
『お、お薬とは……？』
嫌な予感しかしない。
息をごくり、と飲みながら真冬くんに問いかけた。
__真冬くんは、口角をあげ……
「そりゃぁもちろん、彼方さんに決まってるじゃないですか！」
と、ドヤ顔で言ってきた。
___カフェの女性店員さんとか、女性客はかっこいーとひそひそ言っているが、私は真顔になった。
何をいっているんだこの人は。
「じゃあ早めに治療するように！ではまた！」
お金をおいて、光の早さで真冬くんは、退却していった。
おいおい……。
*******
『ただいまー』
「__あ、おかえり」
彼方がめずらしく玄関まで迎えに来てくれた。
まぁいいかと気にしないふりをしてたたきで靴を脱ぐ。
そして、いざ彼方とみつめあう。
ん？とキョトンとした顔で首をかしげているが、私は今日の真冬くんの言葉を思い出していた。
___彼氏欠乏症。治療……。
「___わっ」
彼方が驚く声をあげる。
それもそうだ。私は無意識に彼方の背中に手を回していたから。
彼方の温もりが身体中を駆け巡る。彼方の匂いが鼻をくすぐる。
「___どうしたの？」
私の頭を撫でながら問いかける彼方。
私は彼方に顔を埋めながら、
『___彼氏欠乏症』
とだけ告げた。
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ちょこ - とてもよかったです！その後話がもっと欲しい！ (2020年1月7日 18時) (
レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
優華 - めちゃくちゃ面白いです！ (2019年10月23日 17時) (レス) id: ee8e84d10b (このIDを非表示/違反報告)
Rmd(プロフ) - あああああ飛んできたらこっちも尊かったです。目から涙出てきました…(;_;)とても面白かったです！！また他の作品も読ませていただきます！ (2019年8月26日 17時) (レス) id: 4a935f5230 (このIDを非表示/違反報告)
夜空(主にDS)(プロフ) - って一人で混乱してたわw過去最高(多分)の長文コメでごめんね！無理だけはしないでね！遅れたけど、本当にお疲れ様。頑張ったね！ (2019年8月24日 13時) (レス) id: 1e511e327c (このIDを非表示/違反報告)
夜空(主にDS)(プロフ) - つつ、小説を読み続けると夢主が大好きって言ってないって言ったときにそらるさんが起きてくれていい意味で胸がギュッとなってめっちゃめっちゃ良かった(o^^o)番外編も嫉妬してると思うと可愛くて、久々にニヤニヤした気がするw嫉妬�△蓮△笋个�w二人ともいるんじゃ？ (2019年8月24日 13時) (レス) id: 1e511e327c (このIDを非表示/違反報告)
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