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今来ているのは、真新しい制服。
しかし、目の前の人物、男の体格をした彼は全く別の制服を着ていることが、後ろからでもわかった。
眩しい光に照らされて、無意識に目を凝らす。
目を凝らした故、彼の姿は完全な形で見えなくなった。
彼は私に背を向けていて、こちらを見ようとする様子はない。
まるで、気づいていないかのようだ。
ゆっくり、と手を伸ばす。
その瞬間、彼は振り替えようとするところで空間と化した。
私の手は空を切り、立ち尽くすばかり。
ここは屋上。そして彼は柵側だ。
私の目があるのに、どうやって消えたのか。
そのまま、意識は浮かんだ。
『___！』
「___あ、起きた？」
ばっ！と目を覚ます。
ふっと優しく微笑む黒髪の彼が私に問い掛けていた。
桃色の唇は狐をえがき、前髪で隠れることがたまにある垂れた目は、彼の表情を代弁するかのように細めていていた
『___かな、た？』
「うん。彼方だよ」
『__あれ、ここ、は……』
重くなった上半身を起こしあげ、視線を約１８０度に動かす
それは二度見たことある部屋。シンプルな家具が、私の部屋ではないことを物語っていた
_ここは、彼方の部屋だ
何故彼方の部屋にいるのか、記憶がよみがえってくる
昨日、彼方のためと思って夜更かししていたツケが、今ここに出てしまったのだ。
結局、彼方がここまで運んできてくれたに違いない
また彼方に迷惑をかけてしまった。と私は心で勝手に反省の意を示す
『___ごめん。なんか……』
「別にいいよ。そういうの気にしないし」
『彼方だってストレスとか、溜まるでしょ？……徹夜してたのに、ごめん……』
「律儀だなぁ、もっと甘えてもいいのに」
『ダメなの。だって居候だし……』
私は頑なに自分の意見を主張し続ける
居候の身が、迷惑なんてかけてはダメなんだ。
ずっしりと、『居候』という重荷が背中に背負い込まれる
「__じゃあ、そろそろ、仕事探す？」
『___え？』
「もうちょっとこの生活に慣れたら……って思ってたから、言わないでおいたけど……」
『そ、それは、でてけという……？』
怖い。拒まれているのか？迷惑だから、早くでてけといっているのか？
「違う違う。仕事にある程度慣れたら、住居を探そう。俺も手伝うよ」
「そんでもって、生活が基盤にのったら、なにかおごってね」
にっこり、と彼は嘘偽りのない笑顔を私に向ける
その笑顔だけで、どれだけ心が救われたか。私にはわからない
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ちょこ - とてもよかったです！その後話がもっと欲しい！ (2020年1月7日 18時) (
レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
優華 - めちゃくちゃ面白いです！ (2019年10月23日 17時) (レス) id: ee8e84d10b (このIDを非表示/違反報告)
Rmd(プロフ) - あああああ飛んできたらこっちも尊かったです。目から涙出てきました…(;_;)とても面白かったです！！また他の作品も読ませていただきます！ (2019年8月26日 17時) (レス) id: 4a935f5230 (このIDを非表示/違反報告)
夜空(主にDS)(プロフ) - って一人で混乱してたわw過去最高(多分)の長文コメでごめんね！無理だけはしないでね！遅れたけど、本当にお疲れ様。頑張ったね！ (2019年8月24日 13時) (レス) id: 1e511e327c (このIDを非表示/違反報告)
夜空(主にDS)(プロフ) - つつ、小説を読み続けると夢主が大好きって言ってないって言ったときにそらるさんが起きてくれていい意味で胸がギュッとなってめっちゃめっちゃ良かった(o^^o)番外編も嫉妬してると思うと可愛くて、久々にニヤニヤした気がするw嫉妬�△蓮△笋个�w二人ともいるんじゃ？ (2019年8月24日 13時) (レス) id: 1e511e327c (このIDを非表示/違反報告)
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