第7話 ページ10
「そうなのか?」
コックリさんは無表情でAに聞いてきた。
「はい。母さん達は見えてなくて、気味が悪いって何時も言われてたんですよねぇ」
呪霊の時もそうだったなぁ…。
「……人間って何時の時代も変わってねぇな」
コックリさんの表情は一瞬だが、暗くなった。
「…人間のああいう所、昔からあるんですね」
「嗚呼、そうだ」
コックリさんは洗濯物を畳みながら言った。
「コックリさん」
「なんだ」
「私は家に居ます」
「怖いのか?」
「いえ、怖くありませんし、妖怪の皆さんと会いたいですよ。ですが、知らない人間が来ても妖怪の皆さんは驚いてあまり話が進まないと思うんです。ですので、行きません。コックリさんが次行く時はついて行きたいです」
Aはそう言ったあと、コックリさんに「ダメですか?」と付け加えた。
「分かった」
「ありがとうございます、コックリさん」
「あ、コックリさん。鬼太郎さんってどんな事してるんですか?」
この世界でも人助けとかしててください!!
Aはそう思いながらコックリさんに質問した。
「鬼太郎はな、人間に悪さする妖怪を倒してるんだ。勿論、人間が悪くて、妖怪に悪さしてたら人間にも罰を与える。人間妖怪にも平等なんだよ」
「そうなんですか?」
「嗚呼」
良かったぁぁ!!鬼太郎が前と変わらずで!!
と、思っていた。
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「何か欲しい物あるか?帰りに買ってくる」
3日経ち、コックリさんは目玉おやじさん達の所に行く日になった。
「包帯と消毒液と絆創膏をお願いします。少なくなってきたので」
「分かった。夕方頃には帰ってくるからな」
「分かりました、あ、コックリさん」
「なんだ?」
「これ、呼子さんという妖怪に会ったらあの時はありがとうございますと伝えてくれませんか?あと、これも渡してください」
Aはコックリさんに饅頭を渡した。
「知り合いか?」
「はい、知り合いというか…コックリさんが来る前、色々とお世話になりましたので」
「わかった。じゃ、行ってくる」
コックリさんはAが渡した饅頭を受け取って、頭を撫でてくれた。
「行ってらっしゃい!」
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波紋(プロフ) - マリイさん» すみません<(_ _)>それは難しいですが、この小説にバルモンドを出す事は考えてます。遅くなりますが、それまでゆっくりお待ちください (2022年10月5日 8時) (レス) id: 2934ac33a1 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - 鬼太郎5期の西洋妖怪バルモンドの小説も書いてほしいです バルモンド大好きで (2022年10月4日 16時) (レス) id: 70be676ed1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:波紋 x他1人 | 作成日時:2021年12月31日 19時