第42話 ページ45
「はぁぁぁぁあ!!?」
「お前声デケェよ!!」
「あのな!お前バレたらどうなるか分かっ」
「殺される、だろ?」
亞磨發は御饌津神の言葉を遮った。
「分かってんならなんで…」
「愛しちまったんだから、しょうがねぇだろ」
「………」
御饌津神は亞磨發の悲しそうに微笑んだ顔を見て、黙ってしまった。
「おいおい、黙るこたーねぇだろ」
「……亞磨發、お前なんで俺に言ったんだ」
「お前は口が堅い。それにお前は、俺の”親友”だからな」
「お前なぁ…」
「じゃあお前は言うのか?」
「言わねぇよ」
「だろ?だから言ったんだよ」
亞磨發はニカッと笑った。
「はぁ…それで、どうするだよ。バレるぞ」
「この村から出る」
「……そうか」
「死なねぇからな。そんで、村から出て、赤ん坊が産まれたら手紙を送るぜ」
「楽しみにしてるぜ」
「楽しみにしてろよ!俺は約束を守る男だからな!」
それから1週間経ったある日、事件は起きた。
「亞磨發…?」
御饌津神の前には、亞磨發のタヒ体が置かれていた。
「御饌津神様、どうかお許し下さい。人間と交わった妖怪を出してしまい、そして、その人間を逃がしてしまいました…!!」
「嘘…だろ…?」
御饌津神は絶句していた。
「………」
座り込み、亞磨發の頭を支えて、体を起こした。
「御饌津神様?どうなされたのですか?」
「消してやる」
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波紋(プロフ) - マリイさん» すみません<(_ _)>それは難しいですが、この小説にバルモンドを出す事は考えてます。遅くなりますが、それまでゆっくりお待ちください (2022年10月5日 8時) (レス) id: 2934ac33a1 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - 鬼太郎5期の西洋妖怪バルモンドの小説も書いてほしいです バルモンド大好きで (2022年10月4日 16時) (レス) id: 70be676ed1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:波紋 x他1人 | 作成日時:2021年12月31日 19時