資産家の娘はAAAです 2 (ページ5)

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55　批判 You side ページ5

Aside

…やっぱり批判は消えない。

笑顔で居ても辛い。

苦しい。

『Aソロデビューしたならグループ入らなくてもいいじゃん』

『ソロデビューしたなら1人でやれよ(笑)』

『Aマジ要らねぇわ』

…辛いなぁ…

「はっ…ふっ…はぁっ…」

…また過呼吸になる。

胸を抑えて呼吸を整える。

…皆もそう思ってるのかな…？

…何で私だけこんなに言われなきゃいけないの…？

…何で…何で何で何で何で…！！

ｷﾞｭｯ

「っ！」

？？「…落ち着いて。A」

「にっ…し…」

西島「大丈夫だから」

私から携帯を奪って電源を落とす。

西島「A。大丈夫だから」

「…にっ…しっ…」

何でだろ…いつもにっしーは私のピンチの時に助けてくれる…

にっしーの前では泣きたくなる…

「…苦しいっ…辛いよっ…」

何でにっしーの前では弱音が吐けるのかな…昔からいいライバルで…

西島「俺の前では泣いてもいいんだよ。俺に弱さ見せていいんだよ」

にっしーに抱き着いて声を殺して泣いた。

誰かに頼りたくて…

誰かに助けてほしくて…

誰かに弱音を吐きたかったんだ…

優しく頭を撫でてくれるにっしー。

…安心できる場所なんだ…

メンバーが居る場所が…

私の居場所はグループしかないんだ…

西島「大丈夫大丈夫」

にっしーは落ち着くまで傍に居てくれた。

西島「楽屋行こっか。皆心配しちゃう」

「…うんっ」

…もっと強くならなきゃ…