最終話 ページ48
｢っはあああ結婚式って疲れるなぁ｣
勢いよくソファへとダイブした私の頭を撫でる優しい手。
顔をあげると優しい顔をした私の旦那さん。
｢えへへ…私今日から人妻かぁ｣
｢ぜってぇ人妻に見えねぇけどな｣
｢それ褒めてる？｣
じとっと睨むと、キヨはそれさえも愛おしいように私の頭を撫でている。
｢キヨ、私の事好き？｣
｢結婚式さっき終わった俺に聞く？｣
クスクス、と笑うと強請るように隣に腰掛けているキヨに抱きつく。
だってまだ実感湧かないんだもん。
｢うん。聞きたい｣
｢好きだよ。愛してる｣
んふへへへへなんて効果音が付きそうなぐらい気持ち悪い笑い方をした私はキヨの肩に顔を埋める。
｢私も好き。大好き愛してる｣
独り言の様にぼそっというと、キヨが固まる。
文字通り。銅像のように動かない。
ん？っと体を起こすと、キヨは悩ましげな顔で俯いていた。
｢…いいんだよな？｣
いいんだよな？何が？と、思いつつ、キヨの言葉に頷くと。
抱き抱えられる私の体。
何が起こったのか理解したのは、2人で借りたマンションに合わせて購入した大きめのベッドに押し倒された時だった。
｢え、え！？そういう事！？｣
｢いいって言ったじゃん｣
確かに頷いたけども！！
でも、結婚するって事はそういう事もする訳で…心の準備とかしたかったけど、興味が無いわけではなくて。その。
｢だめ…？｣
｢ん、だめ…とかじゃなくて、ただ、その｣
私は何すればいい？
と両手を顔に当てたまま呟く。
キヨは、大きくため息を吐くと私の手首を掴み勢いよく顔の横に縫い付ける。
｢黙って俺に愛されてて｣
ってキスされて、その後は…い、いえない！ってか書けない！！
気づくと朝日が窓から覗いていて、あー早くカーテン付けなきゃな。なんて思って目がさめた。
ベッドの隣に寝てるのはずっと大好きだった私のお兄ちゃん。
いや、私のキヨ。
体を起こすと同じように目を開けるキヨ。
｢朝？｣
｢朝だよ。おはよ｣
いつもより掠れた声にドキドキしつつ、腰にまとわりつくキヨの頭を撫でる。
｢おはよ…も、起きる？｣
｢んーどうしよっかな｣
キヨの頭を撫でながら、ぼーっと目を閉じる。
あ、そうだ。
｢キヨ？｣
｢ん？｣
あのね、ずっと愛してる。
そういうと、ふふっと笑った吐息が太ももに掛かる。
キヨはゆっくり起き上がり、私の顔を覗く。
｢俺も｣
昔も、今も。
ずっと好きでした。
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*:まりな:*(プロフ) - 夢吏ちゃんさん» レスありがとうございます！通知溜まりすぎで…完結した時すぐに見れなくてごめんなさい！お気に入り作者にも登録しました！…結構前だけど…。これからも頑張ってください！1ファンとして応援してます！ (2020年5月26日 16時) (
レス) id: ce0c123210 (このIDを非表示/違反報告)
夢吏ちゃん(プロフ) - *:まりな:*さん» ありがとうございます…！！えへへそんなに褒めて貰えて嬉しいです！ありがとうございます！次作でもお会いできたら嬉しいです！ (2020年5月25日 17時) (レス) id: 83cad32c9a (このIDを非表示/違反報告)
*:まりな:*(プロフ) - わああああ！完結おめでとうございます！はぁもう…泣きました。（これほんと）タメ口やばいと思いましたか？私は思いました。知らねぇよ。いやー、なんかもう…満足です！作者さん！愛してる！ぶちゅ (2020年5月21日 23時) (レス) id: ce0c123210 (このIDを非表示/違反報告)
夢吏ちゃん(プロフ) - 甘党。さん» 初めましてコメントありがとうございます！ずっと見て頂いてたんですね…！甘党。様が見て下さっていた1hitが凄く励まされました…！次の小説も近々公開しますので…！自作でも応援のほどよろしくお願い致します！ (2020年1月12日 4時) (レス) id: 83cad32c9a (このIDを非表示/違反報告)
甘党。(プロフ) - 完結おめでとうございます…！今までコメントはしなかったんですけどずっと見てました！次の小説も全裸待機させていただきますね^ ^ (2020年1月5日 10時) (レス) id: 93d0b6d41e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢吏ちゃん | 作成日時：2019年5月6日 10時
