21話 ページ21
歩いて5分もしないうちに、コンビニの看板が見えてきた。
少し眩しくて目を細める。
｢なんか欲しい物あったら好きにカゴいれていいよ｣
｢えっ、だめだよ後でお金渡すよ！｣
キヨ兄ちゃんは手にした財布を私の頭にこつん、とあてるとニヤリと笑った。
｢少しはカッコつけさせろよ｣
もう既にカッコイイんですが。
って言おうと思ったけど、キヨ兄ちゃんは上機嫌でコンビニに入っていった。
キヨ兄ちゃんはカゴを手に取ると、アイスコーナーへと入っていった。
2人で悩みつつアイスを選ぶと、お互い自由に見て回ることになった。
っていっても私は見るものはあまりない。
スイーツコーナーを少しみて、新作のお菓子をみて。
どうしても食べたかったお菓子があったから、キヨ兄ちゃんにいいですか…と恐る恐る頼んだら 、キヨ兄ちゃんは快く入れろ入れろと言ってくれた。
｢もう欲しいもんねーか？｣
｢うん私は大丈夫だよ｣
キヨ兄ちゃんはOK、というとレジへと向かって行った。
なにもすることないのでキヨ兄ちゃんの近くに行こうとしたら、キヨ兄ちゃんに止められた。
すぐ終わるから漫画コーナーでも見てろって。
言われた通り漫画コーナーへ行き、見たことないタイトルの漫画本を適当に手にとったりファション雑誌を見てたり時間を潰していた。
｢お待たせ。行こうぜ｣
とキヨ兄ちゃんが声をかけ、コンビニを出て行った。
私も追いかけようと本を戻すと、店員さんが声を掛けてきた。
｢あの、こちら入れ忘れていたのでお連れ様に渡して頂けないでしょうか…！｣
と、店員さんは申し訳なさそうに私に品物を渡してきた。
私は笑顔でいいですよ！というと、受け取った品物をみてみた。
それは恋愛に疎い私にも分かるもので。
手のひらサイズの箱には、0.03と書かれていた。
これ…って、付き合ってる人と使う物だよね…。
キヨ兄ちゃん…彼女できたの？
言い様のない不安が私を襲う。
だから私の事妹としかみてないの？
そのまま突っ立ってる訳にも行かず、その箱はパーカーのポッケに隠した。
なんでもない顔でキヨ兄ちゃんの所へいき、笑顔でアイスちょうだい！とねだった。
キヨ兄ちゃんは仕方ねぇなって顔をして、私にアイスを渡した。
2人でアイスを食べながらキヨ兄ちゃんの家へ向かった。
甘いはずのアイスなのに、キヨ兄ちゃんと一緒に食べてるのに、口の中へと溶けるアイスは甘く感じなかった。
いつも買ってるアイスなのにな。
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*:まりな:*(プロフ) - 夢吏ちゃんさん» レスありがとうございます！通知溜まりすぎで…完結した時すぐに見れなくてごめんなさい！お気に入り作者にも登録しました！…結構前だけど…。これからも頑張ってください！1ファンとして応援してます！ (2020年5月26日 16時) (
レス) id: ce0c123210 (このIDを非表示/違反報告)
夢吏ちゃん(プロフ) - *:まりな:*さん» ありがとうございます…！！えへへそんなに褒めて貰えて嬉しいです！ありがとうございます！次作でもお会いできたら嬉しいです！ (2020年5月25日 17時) (レス) id: 83cad32c9a (このIDを非表示/違反報告)
*:まりな:*(プロフ) - わああああ！完結おめでとうございます！はぁもう…泣きました。（これほんと）タメ口やばいと思いましたか？私は思いました。知らねぇよ。いやー、なんかもう…満足です！作者さん！愛してる！ぶちゅ (2020年5月21日 23時) (レス) id: ce0c123210 (このIDを非表示/違反報告)
夢吏ちゃん(プロフ) - 甘党。さん» 初めましてコメントありがとうございます！ずっと見て頂いてたんですね…！甘党。様が見て下さっていた1hitが凄く励まされました…！次の小説も近々公開しますので…！自作でも応援のほどよろしくお願い致します！ (2020年1月12日 4時) (レス) id: 83cad32c9a (このIDを非表示/違反報告)
甘党。(プロフ) - 完結おめでとうございます…！今までコメントはしなかったんですけどずっと見てました！次の小説も全裸待機させていただきますね^ ^ (2020年1月5日 10時) (レス) id: 93d0b6d41e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢吏ちゃん | 作成日時：2019年5月6日 10時
