第16人目 啓蒙に現れた女王 ページ20
「鬼道さん、この状況を打破するには?」
奇術じみたプレーに私達の手(足?)が出ない。
打開策……いやカラクリは?何!
「でも悪魔の力なら何も出来な……」
「悪魔の力など存在しない!」
ここまで一切関与しなかった一星が口を挟む。
「何かあるはずだよ……絶対に!」
ピピピッ
「……うん?」
どっかで聞いたことあるなぁそれ、とか思いながら私の視界に入る人物。
……雷門夏美
「目を閉じてチュウ」
「顔文字まで読むな!」
「皆、敵が奇妙な動作を取ったら目を閉じるんだ。
いきなりのことに周りがどよめく。
「ハア!? そんなんでサッカーできるかよ!」
自ずと、私は手を上げる。
「……いや、出来るかもしれませんよ?
優秀な選手は音と気配で位置を認識していると言います。視覚はその付属情報に過ぎないのだとも」
「しかし、人間の感知機能は視覚が大半を占めていて……もしも視覚が誤った情報を得てしまったら?」
あっ!
ざわめいていた人達はそんな表情を見せる。
「…実際とは違う見え方をしてしまうのか」
「そうでしょうね。それを利用して私達を突破しているのでしょう。あの動作とかもね」
「じゃあそんなダミー見なきゃいいってことですよね?鬼道さん」
__正しくは夏美さんかね?
「ああ。よし、いくぞ!」
試合再開。
明日人の進めたボールは……
「出来た!」
大成功、あっボール来たね
「さっきはまぐれと証明しよう!」
手を広げて対向してくる。
よしっ。
__目を閉じて、耳を澄まして、気配を察して
__そこだ!
「ぬわっ⁉」
ボールは確かに私の足にある……!
「いくぞ!」「「おう!/はい!」」
「必殺タクティクス 柔と剛!」
バシッ!!
前線はゴール前まで来た!
「鬼道さん!」
ピュウピィ!
「何っ⁉」
口笛を合図にペンギンがフィールドに参上し、ボールに噛み付く__この技って
「オーバーヘッドペンギン!!」
ドォォン!
「ゴール!鬼道決めました!」
「おい!何他人の技使って」
「師匠が弟子の技を使って何が悪い」
「誰が弟子だ! しかもそんな師匠嫌だわ!」
日本の巻き返すムード、チラッと奴を見る。
ここまで話に全く参加して来なかった奴。
ねぇ
第17人目 魔の伏すフィールド→←第15人目 超常ボールとねじれた時空間
ラッキーアイテム
edの人狼ゲーム
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーアルファベット
X
13人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
米野花子(プロフ) - モモさん» ありがとうございます! (2019年3月2日 22時) (レス) id: 38d207c2d1 (このIDを非表示/違反報告)
モモ(プロフ) - 定期試験頑張って下さい!いつも楽しく見ています(・∀・) (2019年3月2日 14時) (レス) id: 9f311d580c (このIDを非表示/違反報告)
米野花子(プロフ) - モモさん» 足に秘められし闇が笑 (2019年1月5日 21時) (レス) id: 9d38e75142 (このIDを非表示/違反報告)
モモ(プロフ) - おうふ…主ちゃんの足が心配な今日この頃(´・ω・`) (2019年1月5日 17時) (レス) id: 9f311d580c (このIDを非表示/違反報告)
米の花子(プロフ) - リンさん» ありがとうございます涙リクエストは受付中です! (2018年11月18日 20時) (レス) id: 3e519be2b6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:米野花子 | 作成日時:2018年10月20日 0時