【オリオンの刻印】日本の女神？元通り魔ですが (ページ12)

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第10人目ジパングの女神(上) ページ12

「豪炎寺さん！良かったらこれ使ってください！」
一星は豪炎寺さんに替えの氷を持ってくる。
その献身が嘘くさい。
「しゃああー！」
！？…剛陣先輩がものすごいアップをしていた。
びっくりした…まさか自分が出るつもりじゃ
「選手交代！豪炎寺に変わって吉良ヒロト！不動に変わって金山A！日本唯一の女子選手金山Aは初出場、吉良ヒロトは灰崎とツートップです！」
「んだとおお！？」
いちいちうるさいわこの人
「気合い入れてけよー！俺は温存されとくぜぇ！」
剛陣先輩はいつのまにか元気になっていた。
だけど…灰崎とヒロトは喧嘩していた。
これはとんでもないことになるなぁ…

「どうなるんだろこの2人…」
明日人は喧嘩腰の2人にビビっている。
確かにソリが合わなそうだけど
「一瞬でぶっ潰してやるぜ！」
肝心のヒロトは1人で敵陣の奥まで進む。そして灰崎と争うような荒々しいパスをする
「次はお前の番だ！」
灰崎も灰崎でキラーパスをする。っていうか2人はサッカーで喧嘩してる。パスの争い合い。
でもこれは強力だわ…って敵カットする！
「ちょっと！」
仕方ない！久々だけどこの技でそのまま決める！
はあぁっ！

「カナリアン・ゴールド！」

黄金が天高く舞う。金糸雀と煌めきながらゴールに飛ぶ！
「ファイアウォっておお⁉」
ドォン！
「ゴール！金山初出場で初得点！黄金のシュートを華麗に決めました！」
「鈍ってない…やった」
キィッ！
「「金山～何してんだあ～？」」「あっ」

仕切り直してまた攻め上がる。
聞こえてしまった。
「次のターゲットは…吉良ヒロト」
まずい、奴らまた卑怯な手を
ペクとヒロトがボールを取り合う！
カチャッ
…鏡を使ってたのね
「ちょっとどけて！」
ビカッ！

反射光が目に入る。

あれっ？このぐらいなら…大丈夫
「よっと！」
「はあっ？何故だ⁉」
難なくボールを取れた。
「なんと金山がボールを横取りしたぁ！彼女の勢いは止まらない！」
「なぜ効かない！」
「このぐらい慣れてんのよ！灰崎！」
頭上に蹴り上げパスする。
「A、大丈夫？」
明日人が来てくれる。
「大丈夫だよ…ありがと。」

その姿を俺は見ていた。
金山A。
俺みたいにケガしなくてよかった。
「よく耐えたな…」

日本は昔こう言われていた。
黄金の国ジパング。