【オリオンの刻印】日本の女神？元通り魔ですが (ページ29)

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第25人目リバースページ29

「アイツは豪炎寺を手にかけた悪人なんだぞ！」
……修羅場。
入りたくない。
絶対指導者ですらも仲間を損ねた事実には怒りで取り乱すのかね。
「円堂さんに怪我を！？」
そろーっと部屋に入った。誰も気づいて、ないっぽいね。
「下手にやるとこちらが反撃を食らう。ならば大観衆の中で一星とその背後の奴らの悪事を公開する！フィールドを汚す者は許さない。次の試合で必ず！」
ダンッ！
「FFW捜査局だ！全員その場を動くな！」
捜査局！？どういうことなの！
まさか私の＿＿
ん、荷物を漁ってる？
包丁持って来なくて良かった。危ね
「別室の方は見つかりませんでした」
「このロッカーを使ってるのは？」
「……俺です」
鬼道さん……？
「これはドーピング効果のある薬だな！
ドーピング違反により鬼道有人、君を選手失格と見なす！」

はぁ？
「まて！話を聞いてくれ！」
「言い訳は取調室でだ」
「鬼道がそんなことするはず無いだろ！」
バタン。
「鬼道さん！」
足は走り出していた。

「待って！待ってください！」
「金山！」
「鬼道さんは嵌められたんです！今すぐ離して下さい！」
っ！？
羽交い締め……誰だ！
「西蔭君！」
何で止めんの……！
「落ち着け、ここで動いてもあいつに勘づかれるだけだ」
「ちょっと離して！」
腕にかかる力が段々強まってく。
「西蔭、金山を頼んだ」
そんな台詞を遺して取調室に入れられた。

「ごめん、取り乱した」
「気にするな」
「なんか最近変じゃない？こんなこと普通ありえないしおかしいよ。
背後には何者かの陰謀が……なんてね」
「……！」
俺が味方かどうか試したのか。
「もしそうならどうするんだ」
「抹殺したい、なんて考えちゃうかも。まあ出来ないだろうけどね」
一瞬だけあの目が見えた。
あの時の金山の目は、人を殺した奴のそれだった。
私怨で一般人を殺した先輩がいたがあんなのとほとんど変わらない。
こいつもしかして……
「ずっと気にしててもダメだよね。次の試合ももちろん勝とう！」
いや、まさかな

reverse
動)(決定を)破棄する、覆す
名)逆、裏、敗北、損失