【オリオンの刻印】日本の女神？元通り魔ですが (ページ23)

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第19人目クズのサッカーページ23

「「ぐわぁっ！」」

明日人と氷浦が倒れ込む。
その隙に敵がボールを奪う。
あの野郎、2人に光を当てやがって…
「何⁉」
「大丈夫⁉」2人に駆け寄る。
「A……大丈夫。ありがと」
手を差し出して2人を起こす。
「光には警戒してたはずだろ？」
「なーんで当たってんだ？」
そんなことを言って灰崎とヒロトが向こうを見る＿＿一星を見る。
「えっ⁉俺じゃないですよ！」
「とぼけんな！」
「言いがかりです！」
「ちょっ……落ち着いて」
私が割って入ってやっとなじり合いが止まる。
「ッチ……クズどもは連携プレーも出来るみたいだ」
クズねぇ……
私は眼球を回してフィールドを、スタジアムを一周する。
ここにはクズは何人いるんだ？
この手を血に染めてやっと生きていた私。
私はクズなのかな？
っ、試合に集中

「君、狙われているね」
「……ふん。」
突然なんなんだよ、話しかけて。
くっ…ボールを蹴られたみぞおちが痛い。
あいつら、物理的にやりがって！
鬼道有人、吉良ヒロト、灰崎凌兵
誰から潰す？
＿＿決まってる。鬼道だ
残りの2人は
「そっちこそ何ヒプノシス見破られてんだよ」
「それにしてもあの子(女)、何か変だ」
サタンは無視して話す。
「何かが異質だ＿＿偽善者のようだ。彼女の眼闇を匿っている」
「はぁ？」
金山Aが？
確かに奴はデータがない。なさすぎる。
中国でのサッカー経験があるとだけだ。
怪しすぎる。
一応注意はしておいたのだが…今のところ何もない。いや待て。今はあいつらだ
「……うるせえ。集中しろよ」
コココココ
またあの嫌な音を思いっきり立て首を曲げる。
「だがこれ以上はさせん！我らは刻印の意思のままに！」
黙れよこの三重人格。
あいつの首元が気味の悪い蒼に光っている。

「来たよ！」
ズシャッ！
ボールめがけてスライディング。
サタンはボールを保持したまま進む。
また止められない…情けない。
これはサッカー。いくら陰謀を止めようとも勝たなければ、失点を防がなければ意味が無い。
「タイムトランス！」
「風神！雷神」
頼む、今度こそ止めて＿＿＿

「ぬわっっ！」
「ゴール！円堂守は太陽のサタンを止められないのか！？」
「くっ….」
止められない。彼にとってこの事実は私達が想像するより重いだろう。
でも悔しさがこっちまで波打ってくる。
(こうゆうサッカーしたいなぁ)
……っ！
えっ？今やってるのがサッカーじゃないの？
サッカーを、してるのよね？

あれ。