招かれる男 ページ27
それからというものの、
「江口さんごめんなさいね、、本当にいいの？」
「あ、はい！俺もみたいし、全然！！」
卯月さんのどこが好きなのか、嵐の曲で1番好きなのはどれだとか、娘さんからのまあまあたくさんの質問に答えていたら、どうやら俺を嵐、卯月Aのファンとして認めてくれたらしく、お気に入りのライブDVDを一緒にみようとお誘いを受けた。
正直な話、卯月さん自体はCMや雑誌などで知っていたわけで、嵐としての知識はまだまだ乏しい。よかった、審査員が3歳で。もう少し大人だったら、確実ににわかってばれてた。
観客2人の小さなコンサートが始まる。
「、、すっげえ」
思わず漏れた言葉。
正直、予想よりもすごかった。歌とダンスが好きだから、彼女はそう言っていたけど、好きだけでこんなにも素敵になるのだろうか。
「コンサートのAすごい？？」
「うん、綺麗」
あまりにも綺麗すぎてこの世のものとは思えなかった。
長い綺麗なストレートの髪、色は水色でそれをポニーテールにしている。肌が真っ白だから、薄い水色も映えている。大きな黒目の下、涙袋に光る1つのラメ。肩紐がパールでてきているノースリーブの衣装は、2次元の世界のアイドルが着ていそうで、この間会った時の彼女が来ているとは思えないくらい甘くて、華やかだった。きっと全てがこのコンサートの一瞬、一瞬のために計算し尽くされているのだろうそのビジュアルは、同じ人間には見えない。
そして神がかったビジュアルに劣らないパフォーマンス。体格が全く違う5人と並んでも、性別の差を感じさせない振る舞い、だけど時々魅せる自分らしさ。出てしまった自分の癖ではなく、自ら提供する自分の価値。俺は、この人よりすごいものを森羅万象の中から見つけることはできない。
ねえ、卯月さん、会いたいです。
会って、話がしたい。
どうしてあなたがすごいのか、素敵なのか。
早く、俺との約束を思い出して、、、？
なんて、
自分から連絡すればいいのに行動しないのは、約束を忘れていたら、返信が来なかったら、そんなことを考えてしまうくらい意気地が無いからだ。
「ねえねえーえぐちさん」
「ん？どした？」
「スマホが光ってるよ」
招かれる男
卯月A江口さん
来週の土曜日の夜空いてますか?
タイパーティーしません?
「うぉ、えええええええ！！！！」
「うるさい！江口！！！！！」
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M(プロフ) - まぐろさん» まぐろさんありがとうございます。コメント気づかず申し訳ございません。いつかまた読んでいただけますように願っております。 (8月21日 22時) (
レス) id: 3a4ea75011 (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - 琥珀さん» 琥珀さんありがとうございます。江口さん夢でもニッチな作品ですが楽しんで頂けて嬉しいです。引き続きよろしくお願いします。 (8月21日 22時) (レス) id: 3a4ea75011 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - 初めまして！主さんの作品が、私の妄想してた話と似ていて好きになりました！！これからも更新楽しみにしてます！ (8月21日 12時) (レス) @page1 id: 70b8e338d9 (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - もう見てる人もいないかもしれませんが少しずつ更新します (8月20日 17時) (レス) id: 3a4ea75011 (このIDを非表示/違反報告)
まぐろ(プロフ) - 何度も読み返してます！これからも楽しみにしています！ (2020年12月18日 12時) (レス) id: 413233b421 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：M | 作成日時：2020年8月3日 0時
