【ヒロアカ】紙香様は、期待されたいお年頃 (ページ4)

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4:嘘つきは合理的の始まりページ4

最下位除籍は、合理的虚偽。

そんな最高で最悪な報告を受けた紙香は目眩がした。わざわざ脅したのに骨折り損もいいところだ。

心の中では3回は相澤を刺しているだろう心境なのに、表には一切出さないから流石です。目を細めてニコニコ笑顔。

そして結果はやはり中位だった。使ったのは身体能力だけなので、本当に大したものである。

まぁ、入試ではあの硬いロボットを蹴りで破壊していった紙香にとっては当然かもしれないが。

とは言え、個性把握テストは何事もなく終了。除籍にはならず、入学式にも出ずに帰って良い。

他の生徒も特筆すべき所はないが、少し気になるのはあの緑の髪の少年だろうか。

彼は個性は使ってないのか最下位を免れぬ数値を叩き出してた筈なのに、ボール投げだけは異様に高い数値を記録したのだ。

そんな個性あるならはよ使えよとは思ったが、彼の指は青紫色に変色していた。ダメージと引替えの力なのか。いや、それにしては個性の使い所が微妙だし、そんな早死するような個性持ちはこんな所に来れないだろう。

なら、最近個性が発現したのか。それなら個性が制御出来ない幼児のように怪我をしてしまうのは当たり前だろう。しかし、そんな事が起こるのか。

と、ここまで考えて紙香は思考を放棄した。他人の事など考えても仕方がない。

さっさと着替え、教室に戻る。長考している間に他の生徒は教室に戻ってしまったのか、更衣室には誰もいなかった。