イケメン力カンスト娘【ヒロアカ】 (ページ6)

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第2話昼休みページ6

ＮＯside

麗日｢蜜蝋さん！！一緒にご飯食べに行こ！！｣

麗日は飯田と緑谷を引き連れて蜜蝋を誘いに来た。

トントンと教科書を片していた蜜蝋は、しばらく考えた後、申し訳なさそうにした。

貴方｢悪いね、麗日ちゃん。俺は昼休みに学校を見て回るつもりだったんだ。ついでに昼ごはん食べる場所も探すつもりだから、一緒には食べられないな｣

麗日｢そっか......｣

明らかにしゅんとする麗日に、蜜蝋は立ち上がりざまに頭を撫でる。

麗日｢ふぁ！？！？｣

貴方｢そんな顔をしないでくれ、せっかくの可愛い顔が台無しだ｣

クラスほぼ全員の視線が集まり、みるみる麗日の顔は赤くなる。

貴方｢約束しよう。また今度、一緒にお昼を食べよう。あぁ、でもその時は｣

そこで言葉を切り、麗日の耳に顔を近づける。
そして、麗日にしか聞こえない小さな声で

貴方｢二人っきりで、食べような｣

麗日｢おっふぉ......あっっ......好きです...！！｣

貴方｢おや、同性はお断りって言ったはずなんだけどな｣

麗日｢いやもうこれは確信犯やろ！！こんなの天然でやってる訳ないやろ！！｣

貴方｢何を言う。俺は男だろうが女だろうが、こんな対応をするぞ｣

麗日｢それはそれで可笑しい！！！｣

真っ赤になりながら麗日はプンスコして昼食を食べに行く。勿論、緑谷と飯田も連れて。

と、緑谷が駆け足になると同時に足がもつれて倒れ込みかける。

緑谷｢あっ.........｣

その時、サッと素早い動きで緑谷を片手で支え、もう片方の腕で机を押え、完璧に受け止めたのは蜜蝋であった。

緑谷｢............！！(絶句)｣

貴方｢大丈夫かい？出久くん。教室には机等の角があるものも多い。気をつけろ｣

緑谷｢は、はひ.........｣

貴方｢んーそれは返事かな？まぁいい。楽しんでおいで、美味しいランチを｣

そう言いながら緑谷を起こし、片手をヒラヒラと振る蜜蝋。

麗日｢............ごめん、蜜蝋さん。貴方は無差別イケメンだったんだね。天然イケメンではなかったんだね｣

貴方｢.........ん？｣

｢え、ちょっと、どゆこと｣と、蜜蝋は問いかけるが、麗日は緑谷と飯田の手を引いて教室から出ていってしまった。

残されたのは、蜜蝋のイケメンっぷりを間近で見せられて気まずい雰囲気になったクラスメイトであった。