イケメン力カンスト娘【ヒロアカ】 (ページ27)

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包丁を握りながら、見つめ合うこと数秒。

貴方｢............うん。忘れよう。お互いメロンでハイテンションになってたんだよ。そうだよそうに違いない｣

轟｢俺は別にメロンでテンション上がったわけじゃない｣

貴方｢あー焦凍お金持ちだもんな。メロンいつも食ってるわな｣

轟｢俺は蜜といるからテンションが高いんだ｣

貴方｢...........................え、あのさぁ、確認なんだけどさ、焦凍って俺のこと好きなの？｣

轟｢言ってなかったか？｣

再び、長い沈黙。

固まっているのは蜜蝋だけで、轟はスパスパとメロンを切り分けていく。

轟｢切ったぞ、メロン｣

貴方｢..............................いやいやいやいやいや。え、！？何か変なもの食ったの！？｣

轟｢メロン食ってる｣

貴方｢そうじゃなくてだな！！あれだろ！？お前の好きはlikeだろ？｣

轟｢Loveだが？｣

貴方｢ふぁ！？い、いつだ！？いつ俺に惚れた？？今か？髪長いの今だけだからな！？｣

轟｢安心しろ、俺が蜜に惚れたのはバスの時だ｣

貴方｢は！？めちゃくちゃ最初じゃねぇか！？｣

轟｢一目惚れだな｣

貴方｢俺が言うのもなんだけど、少しは恥ずかしがるもんじゃねぇのこれ？｣

ん？と首を傾げる轟を見てため息が出る蜜蝋。

轟から小さく切られたメロンを口に運ばれる。

貴方｢フォークくれたら自分で食べれるけど｣

轟｢あーん｣

貴方｢問答無用かよいただきます｣

そのまま轟の手からメロンが口に入る。
そして、別に気になる素振りも見せず受け入れる蜜蝋。

たった今、告白まがいのことをした割には通常運転だった。

3個目のメロンをあーんしてもらって、もぐもぐしていた蜜蝋はふと思い出した。

貴方｢そーいえばさ、焦凍が俺のこと蜜って呼ぶのって俺に惚れてたから？｣

自分から恥ずかしいことを言っているのは気づいているが、気にしないのが蜜蝋精神である。

轟｢そうだな、あの時にはもう惚れてた｣

こちらはこいらで気にしない模様。
耐性が無いものが聞いたら他人でもだいぶ恥ずかしい。

貴方｢惚れてたから蜜ってどゆこと？あ、メロンちょうだい｣

轟｢蜜は甘いだろ？はい、あーん｣

貴方｢ん？どゆこと？あーん｣

轟｢またちゃんと教える。また今度な｣

貴方｢うぇーなにそれ｣

轟はメロンを頬張る蜜蝋を幸せそうに見ていた。