イケメン力カンスト娘【ヒロアカ】 (ページ13)

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相澤｢ひと固まりになって動くな！！｣

13号の演説が終わり、さあ今から救助演習だ、という所で場に似つかわしくない叫び声。

広場の中央に黒い霧。

この時点で蜜蝋はこめかみに手を当て天を仰いだ。

生徒たちは固まっている。これも、演習なのであろうか。

高校に入学して日が浅い彼らはまだ分からなかった。

相澤｢13号！生徒たちを守れ！！上鳴は外に連絡出来るか試せ！！｣

上鳴｢うっす！！｣

相澤｢蜜蝋！！前言っていた侵入者はあれか！｣

貴方｢えーとですねぇ。あの黒い霧がワープのやつだ。あと、手がいっぱいついてるやつ。あれが恐らくだが破壊する系の個性持ち。まあ、前言っていた侵入者は、あれです｣

轟｢？知り合いなのか？｣

貴方｢知り合いっていうか、強制的に知り合わされたっていうか｣

手をひらひらさせながら面倒くさそうに逃げる体制に移行する。

貴方｢ていうか。うん。何かサッサと逃げた方がいい気がする。あの手がいっぱい付いたおにーさんに見つかる前に逃げよ。早く逃げよ｣

その時、その、手を付けた男が蜜蝋の方をむき、目が合う。

そして、にたぁっと笑った。ような気がした。

貴方｢うぉぉぉっ！？この距離で目が合うとか.........うん。逃げよ轟くん。早く逃げよう｣

轟｢そんなに怖いのか。安心しろ、蜜のことは守ってやる｣

貴方｢ありがたい申し出だけど俺そんなに弱くないんだよな！！｣

駆け足で出口に向かおうとした時、あの時の黒い霧が出口を塞ぐ。

そして、黒い霧が生徒を覆う。

｢散らして、嬲り殺す｣

この言葉は生徒全員が聞いただろう。

勿論蜜蝋も黒い霧に巻き込まれ、落とし穴のような形でワープする。

そして

死柄｢会いたかったよ、蜜蝋A｣

貴方｢oh......この世に神はいない...｣

蜜蝋がワープさせられたのは、あの男の前だった。

一見バックハグのような形だが、蜜蝋の首には4本の指が触れている。

死柄｢俺たちのこと、ヒーローに言ったね。あーあ。どうなっても知らないよ、A｣

貴方｢あの、えっとおにーさん？なんで俺の名前知ってんの？？｣

死柄｢調べた｣

貴方｢そっすか｣

死柄｢ていうか本当に女なんだな。何でこんな格好してんの？｣

そう言いながら、首に当ててない方の手で蜜蝋の軍服の前ボタンを開けていく。

貴方｢おや、いい趣味してるな。俺に興味があるのか？｣

死柄｢ああ。その余裕そうな顔、引っぺがしてやる｣