イケメン力カンスト娘【ヒロアカ】 (ページ12)

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貴方｢............待って焦凍どゆこと？ごめん理解出来なかったぽい｣

轟｢お、もう着くな｣

貴方｢無視だと......！？｣

バスから降り、移動している間もずっとつつかれていた轟。

だが、一向に教える様子はなく、逆にこの状態に嬉々としている気がする。

貴方｢ほんっとなんだお前......｣

轟｢そろそろ静かにしろ。13号の話始まるぞ｣

貴方｢焦凍のよく分からん発言のせいでこうなったんですが？そこんとこどう思う？｣

轟｢特にはない｣

貴方｢言い逃げかよ。言い逃げは俺の専売特許だっつーの｣

そこで、13号の小言と言う名の演説が始まる。

蜜蝋はその話を全くと言っていいほど聞いておらず、昨日の顔に手をつけた男を思い出す。

ここ、USJは本校とも離れている。この少人数の時に、もしヴィランが来たら。

いや、考えすぎか。USJも侵入者への守りが尋常じゃないはず。そして、ここを襲うメリットはない。

でも、一応。ちょっと心配なので、蜜蝋は体力を抽出した飴玉、琥珀色の飴玉を口に含む。

痺れるような甘さ。先日食べた、精神力を抽出した藤色の飴玉よりフルーティーで爽やか。

我ながら美味さに痺れていると、隣にいた轟がこちらに目を向ける。

轟｢なにしてるんだ、蜜｣

貴方｢............お腹空いちゃって。焦凍も食べる？｣

轟｢食う｣

貴方｢どーぞー｣

轟の口に同じ琥珀色の飴玉を放り投げる。

と、目を見開き驚いた表情になる轟。

蜜蝋はそれを見てクスクス笑い、もうひとつ。

今度は治癒力の翡翠色の飴玉。

そしてこの飴玉たちは、不本意ながら役立つことになるのだ。