イケメン力カンスト娘【ヒロアカ】 (ページ25)

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相澤｢えー、拒食症、触覚味覚無感、不眠症、悪夢、幻覚、軽い健忘症ってとこか？｣

貴方｢そうだな｣

相澤｢お前こうなること分かってたろ......なんで使った。そんなに危険だったのか｣

貴方｢んー元から痛覚は死んでたし、個性使わなくてもプロヒーロー来てくれたら勝ててたけどな｣

相澤｢なんで使った｣

貴方｢えー言ったら相澤先生後悔すると思うぜ？｣

相澤｢いい、言え｣

貴方｢......相澤先生が、あのボッキボキになったの見ちゃって......それで、なんか...カッとなって......気づいたら個性使ってたしヴィラン全滅してたし.........｣

沈黙、の後の相澤のため息。

貴方｢あ、ひどーい。俺頑張ったのにー｣

相澤｢お前なぁ......自分で分かってるだろ、個性の危険性を。記憶が全部無くなるかもしれなかったんだぞ｣

貴方｢それでも、先生を助けたかった｣

スっと笑顔を消し、まっすぐ相澤を見つめる蜜蝋。

サラシの巻いてない胸は、控えめながらも膨らんでいて、女であることを実感させる。

それに加え、長い黒髪。

元々美形である蜜蝋は、今では美少女にしか見えない。

貴方｢俺はヒーローになりたい。ヴィランになんてなりたくない｣

声が少しだけ震える。

いつも男顔負けの男らしい行動をしているが、蜜蝋は女。
しかもまだ身体的にも精神的にも未熟な子供なのだ、と思わざるを得ない。

蜜蝋は今回の事件の首謀の男に短い間だったが捕まっていた。

どれだけ、怖かったろうか。

相澤｢お前は、ヒーローになる。大丈夫だ｣

貴方｢え、あ、ありがとうございます。で、あの。なんで俺頭撫でられてんの？｣

思わず蜜蝋の頭を撫でた相澤に、本気でわからないという視線を送る蜜蝋。

相澤｢............こうして欲しいんじゃないのか？｣

貴方｢多大なる誤解をされてるようで。勘違いしているなら正すけど、俺、敵に何されようが傷つかんよ？｣

相澤｢............｣

貴方｢そんなやわな精神なら、個性使った時点で狂い死んでるからな？｣

よく考えればそうである。
拒食症、触覚味覚無感、不眠悪夢、幻覚の時点で発狂するものはする。

そうならないのは蜜蝋の精神が鉄壁ならぬスライムだからだ。

スライムは、物理攻撃が効かない。

相澤｢..................少し、頭を冷やしてくる......｣

貴方｢お、おう。いってら｣