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第十八話 ページ18

「Aちゃん」


うーん……これで何回目だったっけ。

廊下を歩いている途中で女の子に呼び止められるのは。

私を呼び止めた女の子の方を振り向く。そこにはジョンハンのファンであろう一人の女の子が立っていた。


「今日、ジョンハンくんが休みの理由知ってる?」


そう。彼女が私を呼び止めた理由はコレを聞くため。

因みに聞いてきたのは確かこの子で9人目。

9人の子達は、私に暴言を吐きたい訳でも無く、嫌がらせをしたい訳でも無く、ジョンハンが休みの理由を聞きたいだけなのだ。

が、しかし流石に9回目となると疲れる。

私に何回も聞かずにファンの女の子達の間で良い感じに報連相して欲しい。

そして何より私も知らない。


『ごめんね。私も分からないんだ』


そう言うと、あからさまにその子は「(使えねぇな)」と言う表情をして去って行く。

そんな顔しなくても良いじゃないか。私だって知りたい。


ユリ「でも結局何でなんだろうね。普通に具合悪いのかな」


さっきからずっと私の隣に居たユリが呟く。


『まぁ、その理由が無難だよね』


ユリ「お見舞い行ってあげたら?」


『え!?』


ケロッとした顔で凄い事を言うユリ。

お、見舞い、ですって?


『……お見舞い……だなんて……そんな……厚かましくない?』


ユリ「この間は朝起こしてあげたんでしょ?良いじゃん。帰りコンビニ寄ろうね。何か買ってこ」


ユリは一度決めると意見を曲げない性格だ。

どうやら私に拒否権は無いらしい。

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作者名:ソルト | 作成日時:2020年1月25日 21時

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