Sadistic romance (ページ1)

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第一話ページ1

家から出て、いつもの待ち合わせ場所で、幼馴染のジョンハンが来るのを待つ。

……なんだか今日はいつもより長く待ってる気がする。

確認してみると、今現在の時刻は８時７分。

８時３０分までに登校しなくちゃいけないから、このままだと遅刻してしまう。

『(ジョンハンどうしたんだろ。いつもなら８時には来るのに)』

もしかして体調悪いのかな。

連絡が来ていると思い、スマホを見てみても通知は０件。

『(どうしよう……)』

少し考えた後、私はジョンハンの家まで走る事にした。

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ピンポーン

「はーい」

ジョンハンの家のインターホンを押すと、ジョンハンのお母さんが玄関から顔を出した。

「あら、Aちゃん。おはよう」

『おはようございます。あの、ジョンハンは……』

私がそう言うと、ジョンハンのお母さんはハッとなった。

「あ！そうそう！ジョンハンいつまで経っても起きないのよ！Aちゃん起こしてあげて！」

『えっ』

ジョンハンのお母さんに強引に腕を引っ張られ、家の中に入る。

促されるがままに階段を上がって、ジョンハンの部屋の前まで来る。

扉をそっと開けると、ベッドに気持ち良さそうに眠っている幼馴染の姿があった。

窓から射し込む光が顔に当たって、ピカピカ光ってる。

まるで天使のようで見惚れていたけど、当初の目的を思い出し、ハッとなる。

『ジョンハン、起きて！遅刻しちゃうよ！』

控え目に肩を揺さぶりながらそう言うと、ジョンハンは顔を歪めて「んー……」と言った。