Laugh In the LIFE

人のお金で食べる焼肉 ページ7

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村上side





「なぁ、今日夜焼肉行かん？」


哲さんがそう誘ってきたのは
昼休憩中にスマホで
誰かにLINEを返した後だった


「いいっすね、他誰か誘います？」


「いや、今日はお前だけでええわ」


大抵飯に誘ってくれる時は
他の後輩も連れて行くのだが、
今日は俺だけをご指名らしい





「サシですか？珍しいっすね」


「ん〜まぁサシではないんやけど」


そう言った哲さんはまた誰かにLINEを返していた


彼女でも紹介してくれんのかな？
前から紹介してくださいよ〜って頼んでたしなぁ


そう思いながら焼肉と哲さんの彼女を
楽しみにしながら午後のトレーニングを終えた



















「後からもう1人来ます」


哲さんは店員にそう伝えて、
奥の個室に向かい合わせで座った




「もうちょいで着くって言うてたし、適当に頼むか」


メニューを開きながら
「アイツはまず牛タンやな〜」
と普段も優しい顔をする哲さんが、
それ以上に優しい顔で、少し微笑みながら、
後から来るもう1人のことを考えて肉を選んでいた




この人に、こんな顔をさせれるってすごい人やな

俺もそんな人にいずれ出会いたい


そんなふうに思った

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