Laugh In the LIFE

積年の思い ページ37

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哲人side





俺の家に来た2人を見て思った



あぁ、両思いなんやなって





その辺な変な男に捕まるくらいなら




宗の方がいいって分かってる





でも家事代行として
Aを紹介したことを後悔していた




Aが赤ちゃんの頃から知っていて


幼いながらに


この子を守らなアカン


って思ったのを覚えている




Aが中学上がるまでは


毎日一緒に過ごしてたな


仕事で帰りが遅いAの両親が


俺の家にAを預けてて



『Aと哲人って結婚できるん？』

『お兄ちゃんとは結婚できないんやって』


そう言って泣いて学校から帰ってきたこともあった





「Aと俺は従兄弟やから、
結婚できるんやで、大人になったら
俺のお嫁さんになってよ」


『うん！』





そんな会話をいつもしてた





中学に入る時に、叔父さんの仕事の都合で
東京に引っ越すことになったけど



たまに会いに行ったり
Aもこっちに来てたりしたな




高校でAが彼氏作った時は

喧嘩したな〜



「なんで彼氏作ったん」

『告白されて、良いなと思ったから？』

「そんな程度で彼氏なんて作んなや、いらんやろ」

『なんで哲人に言われなきゃないわけ？』


関西弁も喋らなくなって、
見た目も派手になって

俺の知らないAが居るのが嫌で



Aが俺をお兄ちゃんのように思ってるのは知っていたから



何度も、何度も



お兄ちゃんで居ようって思っていた

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