Laugh In the LIFE

好きな子には意地悪 ページ19

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村上side



『宗くんって大きいよね』


『そんなに大きくてぶつけたりしない？』



冷蔵庫に用事があってキッチンに行くと

Aちゃんがまた可愛いことを言ってきた




「Aちゃんしょっちゅうぶつけてるよね」


「Aちゃんちっこいのに」




Aちゃんは女性にしたら背が高い


知ってるけど、俺からしたら小さいわけで



『ちっちゃくないよ！宗くんが大きいだけでしょ』



頭にポンと手を置くと、案の定反抗してきた



『昔からなんでか色んなところに
ぶつけちゃうんだよね〜』



自分の大きさ理解できてないのかな…


そう言って悩んでいる姿も


たまに肩や頭をなんでそこ？
って場所でぶつけているのも




「ほんとAちゃん可愛いね」



『ちょっと馬鹿にしてるよね？』


本心なんだけどな、




「あぶな…

ガンッ

『いてっ』



さっきから開いていた戸棚の扉に額をぶつけたAちゃん


やると思った


額を押さえて痛がっている



角に当たってたけど、血出てないよな？



「言わんこっちゃないやん」



「見せてみ？」



押さえているAちゃんの手をどけて


おでこを確認する




「赤くなっとるよ」




血は出てない
たんこぶになっていないか
ぶつけたところを触る



大丈夫やなと思っていると




『ちょっと宗くん近い…』



「え？」


顔を見ると真っ赤になっている
Aちゃんがいた


「なにAさん、これくらいで照れたの？」


なんだか５歳も年上の彼女に
勝った気がして



俺で照れてくれたのが嬉しかった。

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