本性知ったら狙われた[男主]

表裏43 ページ44

センラside

うらたさんとお付き合いおめでと〜ってことで、カイ君と久しぶりにバーに飲みに来ていた。


『北海道の時以来ですね。』

センラ「あー、せやね。」


ちなみにうらたさんは坂田とまーしぃに捕まってたから、今頃根掘り葉掘り聞かれとるんとちゃいますか？
うらたさんご愁傷さまです。←


『…今日はけっこう飲んじゃおうかな。』

記憶が飛ばない程度にハメ外しちゃいますね！と笑顔を見せるカイ君に、幸せそうやなぁ…とほっこりした。

センラ「まあ飲みながら詳しい話を……って、カイ君けっこうアルコール度数高いやついくんやね。」

さらっとキツめのウイスキーを注文したカイ君に思わずツッコミを入れる。


カイ君お酒強かったっけ？いやいや、これかなり強いやつやで？

前北海道の時は、ちょっと強めの数杯飲んだら寝てまったから弱いと思っとったんやけど……？


もしかして……。



センラ「……カイ君、もしかして北海道で飲んだ時酔い潰れたん覚えとる？」


『あー……ちょっとだけ覚えてます。』


あの時はすみません、と申し訳なさそうに眉を下げる。
いや、まさか……な。


センラ「…あれ、酔ったふり、とかじゃないよね？」



眉を下げて笑っていたカイ君の目が、一瞬だけ見開かれる。

驚いたような、意外そうな顔。


でもそんな顔もすぐに元に戻って、



　
　
　
　
『……さあ？どうでしょうね。』


ふふっと静かに笑うカイ君は


いつもと同じ笑顔を浮かべていた。

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