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うらたside
浦「……っ。」
ベッドに横になったまま、シーツをぎゃっと掴む。
心臓がうるさい。
顔が熱い。
触られた時の感触が抜けない。
顔を叩いて正気に戻し、立ち上がる。
浦「……隠れてんじゃねーよ。」
まーしぃ。と、トイレの方に目を向ければ、数秒間を空けてから扉が開いた。
志「いやぁ、気づいてました?」
気づいてました?じゃねーよ。
気づいてるわ。
志「手ぇ洗って出ようと思ったら、何かいい雰囲気(笑)やったんで。」
盗み聞きするために隠れてたとかじゃないですよ!とわざとらしく弁解してくる。
おい、ニヤニヤすんな。
笑い堪えてんのバレてるからな。←
それ以上ニヤついたら右ストレート決めるぞ。マジで。←
志「ちょ、冗談ですって!」
両手を上げて降参のポーズをしながら咳払いする。
で、結局どうするんですか?、と言いたげな目に視線をそらした。
志「別に、うらたさんがしたいようにすればいいと思いますけどねぇ。坂田もセンラさんも、誰も文句何て言わへんし。」
それどころか、坂田なんて喜びそうやないですか?と続ける。
まーしぃなりの気遣いに、少し胸が熱くなった。
浦「……いや、でも男同士ってのは流石に…。」
志「……はぁ?トイレで鏡でも見てきたらどうですの?」
本心が顔に駄々漏れですもん、と笑うとスタスタ部屋を出ていってしまった。
浦「………。」
……顔に、出てたのかよ。
そう小さく呟くと、顔が再び熱を帯びる。
……嗚呼、もうこの気持ちに
見て見ぬフリなんてできない。
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ムラサキギャング(プロフ) - koyomiさん» ありがとうございます!!ようやく続編出しました!しばらくはチマチマ書くので、ぜひ1を二週三週して更新をお待ちください!← (2019年3月6日 7時) (レス) id: 50e518a18e (このIDを非表示/違反報告)
koyomi(プロフ) - はじめまして!いつも楽しく読んでます!一気に読んでしまいました!結ばれたときはおぉ!ってなりました!続編楽しみにしてます! (2019年3月5日 9時) (レス) id: 0d4ccb3a01 (このIDを非表示/違反報告)
ムラサキギャング(プロフ) - 貍さん» ありがとうございます!結ばれるまでかなりかかりましたね(笑)ぜひぜひ続編も楽しみにしててください! (2019年3月5日 7時) (レス) id: 50e518a18e (このIDを非表示/違反報告)
貍 - ついに…ついに結ばれましたね…続きの裏も楽しみにしてます!頑張ってください~ (2019年3月4日 23時) (レス) id: 97f321276f (このIDを非表示/違反報告)
ムラサキギャング(プロフ) - なつのさん» ありがとうございます!面白かっただなんて、そんな!嬉しくて調子乗っちゃいますよ!(殴) (2019年3月4日 7時) (レス) id: 50e518a18e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あげねこ丸 | 作成日時:2018年9月26日 18時