検索窓
今日:9 hit、昨日:3 hit、合計:369,972 hit

表37 ページ38

うらたside

浦「……っ。」

ベッドに横になったまま、シーツをぎゃっと掴む。


心臓がうるさい。
顔が熱い。
触られた時の感触が抜けない。

顔を叩いて正気に戻し、立ち上がる。


 

浦「……隠れてんじゃねーよ。」


まーしぃ。と、トイレの方に目を向ければ、数秒間を空けてから扉が開いた。


志「いやぁ、気づいてました?」


気づいてました?じゃねーよ。
気づいてるわ。


志「手ぇ洗って出ようと思ったら、何かいい雰囲気(笑)やったんで。」

盗み聞きするために隠れてたとかじゃないですよ!とわざとらしく弁解してくる。

おい、ニヤニヤすんな。
笑い堪えてんのバレてるからな。←
それ以上ニヤついたら右ストレート決めるぞ。マジで。←


志「ちょ、冗談ですって!」

両手を上げて降参のポーズをしながら咳払いする。
で、結局どうするんですか?、と言いたげな目に視線をそらした。


志「別に、うらたさんがしたいようにすればいいと思いますけどねぇ。坂田もセンラさんも、誰も文句何て言わへんし。」

それどころか、坂田なんて喜びそうやないですか?と続ける。


まーしぃなりの気遣いに、少し胸が熱くなった。
 


浦「……いや、でも男同士ってのは流石に…。」

志「……はぁ?トイレで鏡でも見てきたらどうですの?」


本心が顔に駄々漏れですもん、と笑うとスタスタ部屋を出ていってしまった。


 
浦「………。」

……顔に、出てたのかよ。
 

そう小さく呟くと、顔が再び熱を帯びる。

 
 
 
 
 
 
 


……嗚呼、もうこの気持ちに

 
 

 
見て見ぬフリなんてできない。

裏38→←表36



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (431 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1085人がお気に入り
設定タグ:歌い手 , うらたぬき , 浦島坂田船   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ムラサキギャング(プロフ) - koyomiさん» ありがとうございます!!ようやく続編出しました!しばらくはチマチマ書くので、ぜひ1を二週三週して更新をお待ちください!← (2019年3月6日 7時) (レス) id: 50e518a18e (このIDを非表示/違反報告)
koyomi(プロフ) - はじめまして!いつも楽しく読んでます!一気に読んでしまいました!結ばれたときはおぉ!ってなりました!続編楽しみにしてます! (2019年3月5日 9時) (レス) id: 0d4ccb3a01 (このIDを非表示/違反報告)
ムラサキギャング(プロフ) - 貍さん» ありがとうございます!結ばれるまでかなりかかりましたね(笑)ぜひぜひ続編も楽しみにしててください! (2019年3月5日 7時) (レス) id: 50e518a18e (このIDを非表示/違反報告)
- ついに…ついに結ばれましたね…続きの裏も楽しみにしてます!頑張ってください~ (2019年3月4日 23時) (レス) id: 97f321276f (このIDを非表示/違反報告)
ムラサキギャング(プロフ) - なつのさん» ありがとうございます!面白かっただなんて、そんな!嬉しくて調子乗っちゃいますよ!(殴) (2019年3月4日 7時) (レス) id: 50e518a18e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あげねこ丸 | 作成日時:2018年9月26日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。