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A「わ!もう2時過ぎてる。明日もリハーサルあるんでしょ?そろそろ帰らないと」

龍友「あー、そうやなぁ。じゃあ裕太くん起こすか!裕太くん!起きて!帰るで!」



お世辞でも優しいとは言えない力加減で肩を叩く龍友くん
10発ぐらい殴ったあたりでようやく裕太くんも起き上がり、
まだ眠そうな顔のまま引きずられるようにしてお店を出た



龍友「Aはどこに泊まってるん?僕らタクシーで帰るけど一緒に乗ってく?」

A「いや、ホテルすぐそこなの。歩いて戻るから大丈夫。ありがと」

龍友「こんな時間に女の子一人で歩くんは危ないやろ。ホテルまで乗ってき」

A「いや、本当にすぐそこだから。タクシー乗ったりする時間あったら歩いたほうが絶対早いし。ほら、見える?あそこのホテル。大丈夫だから」

龍友「、、、いや、それでも心配やわ。」




出た。まただ。なかなか譲らない龍友くん、再び

いくら人がまばらな深夜とは言え、こんな路上で芸能人と長話するのは良くない
ここでもまた私が潔くあきらめるか、と考えていると

龍友「あ、じゃあLINE教えて。ちゃんとホテルの部屋に戻ったらLINEしてよ」






...え。芸能人よ、あなた。そんな簡単に連絡先交換しちゃダメでしょ






A「いや、連絡先の交換はマズいんじゃない?いくらなんでも」

龍友「なんで?ええやん。僕らもう友だちやん」

A「え、友だちなの?」

龍友「え、むしろこんだけ喋って友だちじゃないとか言うん?寂しいわー。ほら、スマホ貸して」



言われるがままにスマホを差し出すと
あれよあれよという間に私のLINEに新しい友だちが増えた





.






...なんか、すごい、疲れた、眠い




ホテルの部屋に戻ってきて、真っ先に口からこぼれた



いや、楽しかったんだけどね
お酒もとっても美味しかったんだけどね

別に次会うことなんてないのに
なぜか嫌われたくなくて、楽しい時間を過ごしてほしくて
これまでのどの接待より気使ったわ






...やば!LINEしないと


[今、部屋に戻ってきたよ]
[今日はとっても楽しかった!ありがとう]
[おやすみなさい]


どんなテンションでLINEすればいいか分からないから
当たり障りのない内容


龍友[良かった。安心。明日はもう福岡帰るん?]


まだタクシーで帰宅中なんだろうか
1分も経たずに返信が来た


[うん。夕方には帰るよ。]
[龍友くん、明日もお仕事頑張ってねー]



...私の意識はここで途絶えた




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設定タグ:GENERATIONS , 数原龍友   
作品ジャンル:恋愛
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mumumumu(プロフ) - あおさん» ありがとうございます! (2018年8月5日 13時) (レス) id: a1d5d856ce (このIDを非表示/違反報告)
あお - 面白いです! (2018年8月3日 22時) (レス) id: 6054170bdb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:mumumumu | 作成日時:2018年7月27日 17時

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