2章6話「汚くて美しい（1）」 ページ7
ただ、一点を見つめ離さない
ただ、美しいものを見つめている
目線の先にあるものは＿＿
レチェラ「………彫刻…様……。」
レチェラに戦う意思はない
レチェラに何かをする資格はない
ドグ「■■■■■。」
レチェラ「ドグ神ッ…あれ？」
そこから声が聞こえる
横から声が聞こえたのだ
ドグ「………■■■■■。」
レチェラ「………ドグ神父、そこにいますか？」
ドグ「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■」
レチェラ「………。」
ドグ「■■■■■■■■■■」
レチェラ「………ドグ神父。」
ドグ「■■■■■、■■■■■。」
レチェラ「…。」
ドグ「どうして■■■いるの。」
ドグ「■■■■■、■■■■■。」
緑視の騎士「さあ、なぜでしょう。」
緑視の騎士は、誰かを護るための騎士です。
緑視の騎士は、嘘をつきました。
緑視の騎士がついた嘘は、一体なんだったのでしょう？
ドグ「………■■■■■。」
緑視「はい、■■■■■です。」
ドグ「………すきなの、■■■■■。」
緑視「…。」
ドグ「あいしているの、■■■■■。」
緑視「私もです。私も………貴方の事が■■として好きです。愛していますよ、ドグ。」
ドグ「………うん、ありがとう…。」
緑視「………。」
ドグの姿は霧のように静かに消え去った
静寂。
それは悲しく、また美しい景色を用意する為のカーテン。
夕日。
それは、誰かに奪われたもの。世界を黄金色に染めるヴェールのような輝き。
太陽。
それは、皆と世界を焦がす死の輝き。
■■■■■■■■
それは、緑視の騎士が■■したもの。
それは、緑視の騎士が嘘をつかなくてはならなかったもの。
＿＿＿それは、皆に、世界に忘れられたもの。
レチェラ「ん……」
レチェラ「ん゙ん……？」
どうやら眠ってしまっていたらしい。
目の前には見覚えのある背中達と、見知らぬ背中達が見えた。
ライカ「大丈夫か？」
レチェラ「……………。」
ライカ「反応がないんだが。」
ラズル「起きたばかりだから。急に反応してって言われても困るだろ。」
ライカ「た……しかに。悪い。」
レチェラ「…………だ、い丈夫…です…。」
ライカ「………寝起きは水か。」
ラズル「はい、水。」
レチェラ「……すみません…………。」
ーお水を飲みましたー
ライカ「……俺はライカ。お前は？」
レチェラ「僕は…レチェラ。」
ライカ「そうか。あ、こっちはラズル。」
ラズル「………よろしく。」
レチェラ「よろしく。」
2章7話「汚くて美しい（2）」→←2章5話「君達の知らないところで舟は壊れた（3）」
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