2章4話「君達の知らないところで舟は壊れた(2)」 ページ5
凍「髏異くん、着きましたね。」
髏異「うん、やっと着いたね。」
凍「降りましょう。」
髏異「うん。」
髏異達が降りた途端、待ち伏せをされていたらしく周囲を囲まれた
「なぁ、お前ら。どこから来た?」
髏異「遠くて、遠くて、広い場所。」
凍「…。」
「ちゃんと言えよ!」
1人の男が髏異に近付いた
髏異「遠くて、遠くて、広くて、苦しい場所。」
髏異「痛くて、絞まって、苦しくて、皆が笑った。」
「何言ってんだ?お前。」
その男はまともに話さない髏異が気味悪く感じたらしく、手で拳を作り、殴りかかった
所詮、善属性は法すら守れぬ。
事情も知らずの暴行は違法となる。次は止めよ。
「なぁ・・・兄貴・・・なんか、寒いな・・・。」
待ち伏せは賊がすること。
お主らは………賊か?
___処刑はこの刀でしよう。
周囲が風で囲まれ何も見えなくなる。
髏異「な、なに…。」
髏異はこの状況に少し焦ってしまい、動いた
■「止まれ、来訪者。動けば風が切るだろう。」
そう言われ、とりあえず地面に座る事にした。
ー
■「もう終わった。またな、目と色の見えぬ怪と偽る者よ。」
そう言って、誰かは去った
髏異「…。」
凍「………。」
髏異「………びっくりしたね。」
凍「…ですね……。」
髏異と凍の目の前には、全身を切られた男達が動く気配もなく倒れていた_
2章5話「君達の知らないところで舟は壊れた(3)」→←2章3話「暗いどこかで生きている(1)」
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