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2章28話「処刑人(■)」 ページ32

何人消したか。
何人壊したか。

もうわからない。


処刑人「…………あとはここだけ。」
神だった女
処刑人「……。」
その罪はなんだったか
処刑人「……。」
そんな事、昔すぎて忘れてしまったよ。


自身を中心とした真っ赤な薔薇が開く
美しい、だとか。綺麗だ、とか。
人々は_いや人間は。自分に無縁な言葉を言うのだろう。

僕は何も思わない。だから誰もいなくなるまで待ち続ける。
………………創造神が回収されるところは見た。
さっきの女がシナリオで暴れ回っているところも見た。

きっと

多分


絶対に



もうじき壊れる。


どんな壊れ方をするのかは知らないが
どんな壊れ方で散るのかなんて興味はないが


どこかで美味しい物を買ってきて、食べながら眺めてやるのもいいのかもしれない

そう思いながら家へと入った
ー家ー
まだ新しい椅子に座り、暖炉の方を見る
…………あぁ、眠い。

2章2■話「処刑人■、終わり」→←2章27話「無我の中にて(完)」



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作者名:魔人。 | 作者ホームページ:無い。  
作成日時:2022年2月8日 0時

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