1章14話「再会から広がる話（2）」 ページ40
ー■■■■■のリビングー
レチェラ「……そういえば、食堂で食べないんだ。」
■■「だって、あそこは広くて寂しいから。」
レチェラ「今は■■様と従者しかいないから広い部屋は逆に使いづらいね。」
■■「うん。あ、騎士様、スープの味はどう？」
レチェラ「うん、美味しいよ。」
■■「よかった。後で伝えておく。」
レチェラ「うん、ありがと。」
ー
■■「好きな本ってある？ジャンルでもいいよ。」
レチェラ「ん〜〜………ミステリーものかな。途中にある謎解きを考えるのってちょっと楽しいから。」
レチェラ「■■様は？」
■■「僕は恋愛ものとか詩集とか。恋愛ものは見ててドキドキする。詩集はなんとなくで買ってる気がする。」
レチェラ「へぇ…。」
■■「ミステリーって、ホラーとかでも大丈夫なの？」
レチェラ「うん。………ミステリーってちょっとホラーじゃない？殺されるところとか。」
■■「………確かに。」
ースープを食べ終えたので休憩ー
■■「好きなタイプっていたりするの？」
レチェラ「ん〜……。」
■■「なんでもいいよ。ちょっとふざけたものでもいいよ。」
レチェラ「……ちゃんと愛してくれる人、かな？」
■■「…………ふ〜ん。」
レチェラ「■■様は？」
■■「僕は自分よりも高身長で、甘えられる人かな。」
レチェラ「…………甘えられる…？」
■■「うん。騎士様に甘えるとずっと甘えられるから楽で幸せ。」
レチェラ「そ、そっか。」
■■「………昔みたいに頭を撫でてくれる？」
レチェラは少しぎこちなく、でも精一杯手を広げる。
■■「撫でてくれないの？」
レチェラ「抱っこから入りたい。」
■■「あぁ………！」
■■■■■はレチェラの腕に包まれてとても嬉しそうにしている
■■「ん………。」
もう十分かな、と思ったのか頭を撫でているレチェラの手が止まる
■■「もっと撫でて…。」
レチェラ「もう……。」
レチェラは困りながらも頭を撫でる
■■「……。」
■■「騎士様、抱っこ…。」
レチェラ「………言い忘れていたけど、レチェラでいいよ。今世は騎士はしてないし。」
■■「そっか。じゃあレチェラさんって呼ぶ。いい？」
レチェラ「うん。いいよ。」
レチェラは安心したかのように■■■■■を抱きしめる。
……昔にも同じ事をしたと言いたげに抱きしめる。
レチェラ「……。」
■■「…。」
レチェラ「………。」
■■「…………そろそろ、僕の部屋に行かない？」
レチェラ「うん、そうしよう。」
■■「あ、僕の部屋はこっち。」
1章15話「再会から広がる話（3）」→←1章13話「再会から広がる話（1）」
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