序章15話「第五区域(2)」 ページ19
シェス「………………ん。」
レツ「おきた?」
楔「………………。」
夜烏「………………。」
氷雪「………………あ、ねた。」
楔「………………。」(汗)
夜烏「………………。」(汗)
レツ「そういえば、このかけじくのえ、すごいね。」
夜烏「この絵はとある小説の登場人物でな、その小説はとある騎士のお方が書き、この絵の元となった絵を描いた人物が別でいるらしい。………難しいか。」
楔「逆を語るから余計でしょう。」
楔「この掛け軸の絵は、とある人物が友の呪いを解く為に描かせたものが時代と共に形を変えて伝わったもの。」
楔「そして、その絵はとある騎士の友人が描いたものが似て、死後に骨董品のような扱いをされこちらに流れ着きました。」
レツ「そのともだちののろいはとけたの……?」
楔「…………………友は死に、描かせた本人も死んだそうです。呪詛返しが全く効かなかったとか…なんとか。」
レツ「………?」
氷雪「それだけつよいのろいをかけられた、ということです。」
楔「………………。」
夜烏「………この掛け軸は、騎士の友人が描いたものじゃない。呪われた本人が描き終えようとした中途半端なものだ。」
氷雪「……………………のろわれていたほんにんがかいたんですか……??ばか……???」
夜烏「そこにいた画家が其奴だけ…だったらしいからな。他の奴には頼めなかったんだろう。」
氷雪「あの、くさびさん。」
楔「はい。」
氷雪「もし、そののろいがこのばにあったとして、あなたにはとけますか?」
楔「………………………。」
楔「………………………………………………………………無理、です。」
氷雪「………。」
楔「急ですね?」
氷雪「………………………しぇすさん、おこしませんか。」
楔「………?」
楔「うん…そうですね。そろそろ起こしましょうか。」
レツ「………………………ひょーせつ?なにかあったの?」
氷雪「……なんでも。」
夜烏「………………………。」
レツ「………む…。」
夜烏「………………そろそろいけただろ。ちょっと見てくる。」
楔「はい、そちらは頼みました。」
ー客間ー
髏異「………………………。」
夜烏「………………………お、もう大丈夫そうだ。」
夜烏「………。」
世界が軽く振動する。この世界は、いや、この場所はそろそろ終わるらしい。
夜烏「………………………もう、か。早い…いや、遅すぎるか。」
髏異「………ん……。」
髏異「…ここ、は…。」
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