男勝りとか言うなよお“ぉ”part2!【w/r/w/r/d】

男勝り69 ページ35

貴方side





…死ぬほど平和だなぁ





まぁ、日本において平和は空気と同じぐらい日常的なものなのだが…





その日も、何事もなく生徒会の仕事をこなしバイトで働いてヘトヘトになった状態でベッドに倒れこむ




重くなった瞼はあっという間に夢の世界へと私を連れて行った



＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿


また、この夢だ




？「Aーー！」




下を見ると、幼少期らしき私と…ちっさいグルッペン！？




gr「A聞いてくれ！俺は将来国を造るんだ！」




キラキラと無邪気な笑顔で熱く語るグルッペン





『…そうか、頑張れ』





…え、私(仮)冷たくない？




そんな事もお構いなく、グルッペンは続ける




gr「でな！トントンとかオスマンとか…いっぱい誘って戦争に強い国を作るんだ！お前も勿論入ってもらうゾ！」




『…なぜ私を？』





gr「大切な仲間だからだ！」




眩しい笑顔を私(仮)に見せるグルッペンに対し無視をかます




…なぜ、私(仮)はこちらを見つめているのだろうか。





私は三人称視点で誰も見えないはず。しかも相手は私自身(仮)だ





『…は……を…て……る』





聞き取れなかったが私に何か呟くと再び本へと視線を落とした





グルッペンには相変わらず完全無視だった





ただ…なぜだろう





“彼女が少し、笑っているように見えたのは。”

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