男勝りとか言うなよお“ぉ”part2!【w/r/w/r/d】

男勝り61 ページ24

gr side






俺は昔から狭い所が苦手だった





自由に身動きが取れないためすごく怖い





そんな俺は今Aと一緒に掃除ロッカーの中で隠れている





ダメだ、発作が起きてしまう…っ





暗くて、狭くて、恐怖に耐えきれなくなり目の前のAの名前を連呼する







黙らなくてはいけないのに、見つかってしまったらいけないのに、恐怖で彼女の名前を呼んでしまう






俺が壁に手をつき、Aが壁ドンされている状況だ






普通はドキドキするシチュエーションだが、今は恐怖でドキドキしていた





…まあ、少なからずときめいたのもあったが






俺の声に反応して女子生徒が掃除ロッカー近くに歩いてくる





Aの腕は狭くて動かせない。ヤバい、見つかる…___






その瞬間、唇に柔らかい感触がした





手が使えない代わりに口で口を塞いだのだ





体を引き寄せられ、体を密着させる







口を塞いでも声が出ないように口内に舌を入れられる





性的な意味ではないのはわかっているが、一人じゃないという安心感と共にもっとこうしていたいという感情も芽生える






人の気配がなくなった頃、ぷは…と口を離してくれた






Aが外を確認してロッカーから俺を出してくれる






俺の顔は熱を保ったままだった

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