男勝りとか言うなよお“ぉ”part2!【w/r/w/r/d】 (ページ45)

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男勝り79 ページ45

貴方side

わぁお、いきなり夢の世界に飛ばされちったぜ

ここの兵士くんとも結構仲良くなったから居心地は悪くないんだよなぁ

「あ！隊長！」

タッタッと走ってくる下級兵士は初々しくて可愛らしい

『どったの～？』

「お手合わせお願いしたいです！」

クッ、そんなキラキラした目で見られたら断れねえ…！！((

意外にもこの体は戦う時勝手に動いてくれるから便利で良いなぁと思っています(作文かよ)

兵士の攻撃をかわし、蹴りを食らわすと呆気なく倒れた

倒れた兵士に駆け寄り、傷を確かめる

『ごめんなぁ…ちと力が強すぎた』

蹴った腹を優しくさすると兵士は顔を赤くした

「っ、だ、大丈夫ですよ！俺自主練してきます！お手合わせありがとうございました！」

えぇ…蹴り入れただけなんだけど私…

あんなに良い子達が戦争に出るのか…

彼らにも家族や大切な人がいるんだろうな…やはり、死なせたくない

α国との戦争を前に少し作戦を練ろうと自室に戻ろうとした瞬間、インカムが鳴った___

gr《全員に告ぐ！β国から奇襲攻撃を受けた！

敵は近い所にいる、1番隊、2番隊は前線に向かえ！》

グルッペンの焦ったようなバリトンボイスに少し動揺するが、いつもの掛け声で気持ちを切り替える

『ハイル・グルッペン！』

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

β国との戦いは接戦だったもののなんとか勝てた

両国ともに負傷者多数

腕に深い切り傷を負ったが、どうって事ない

『…！！』

数時間前に私と手合わせをした兵士が、血だらけで倒れていた

…もう、誰も死なせる事なく勝たなければならない

次の戦争で勝てば、私達に戦争を仕掛けてくる事は格段に少なくなるだろう

確実に、私が殺さねば。

そう、心に決めた瞬間だった