男勝りとか言うなよお“ぉ”【w/r/w/r/d】

男勝り37 ページ39

gr side






…この状況どうしよう





授業が終わって生徒会室に行こうとすると、俺や生徒会役員目当ての人が生徒会室前で騒いでいた






そこに俺が入ると大変な事になるだろう。考えさせるな





案を考え唸っていると中村が通りかかった





『おいグルッペン、そこで何やってんねん、トイレはあっちやぞ』





gr「トイレやないわ、生徒会室入りたいんや」




一瞬で状況把握をしてくれた中村は人だかりへと足を向けた





デマを流し、大勢の人が階段へ向かってきた








少し狭いが階段と壁の隙間に身を潜める








すると中村がやってきて俺の目の前に来た







壁に手をつき、体を密着させる







中村の方が背が高いから、完全に俺は今守られている







息遣いまで聞こえてきそうだ…って何俺ときめいてんだ…？







顔に熱が集中している







gr「…お、おい…っ」







『シッ、あの大群にもみくちゃにされたいか』







低い声で脅してくるが、俺の心臓はドクドクと高鳴るばかりだ







『よし、行ったな』と言うと体を離した








ボーッとしている俺の手を引き、生徒会室に入った








なんか…すごいかっこよかったな…







ん？かっこよかった？相手は女やぞ？









この心臓の高鳴りはなんなんだ…






その正体はわからないまま会長席に座った

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