甘くて苦い、チョコレートのような。【wrwrd】 (ページ20)

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甘味19 ページ20

貴方side

私はこの気持ちが本当に恋なのか解明すべく、誰かに相談することにした。

…しかし、今この学校でまともに恋愛相談できるのは隣の席のマンちゃんぐらいしかいない。

あれ、マンちゃんでもいいじゃん、そこら辺の女子より女子力高いし

誰が女子力無い系女子じゃ、どつきまわすぞ

『マンちゃ～ん、ちょこ～っと相談があんねんけど』

「俺でよかったら聞くめう～、珍しいね、Aちゃんが悩み事なんて」

『ちょっと私恋する乙女になっちゃったかもしれんのよ…』

今私少女漫画に出てきそうなぐらい目がキラッキラしてると思う((

「っ」

オスマンの動きが止まった。

『そりゃ私だって女やし、恋ぐらいするっしょ～…ｗ』

「せ、せやんな！Aちゃん可愛いし」

『やっだんもう可愛いだなんて！！褒めても何も出ないわよぉ～(オカマボイス)』

と言いつつポケットに入っているチョコレートを渡す。

「いや出てくるやん、でも俺チョコレート大好きめう！」

『すごく話が逸れてることに気づいて』

「あっ」

私は彼に向き直り、話を続ける。

『私さぁ～、生まれてこの方恋愛感情なんて持ったことなかったのよ？？なのにさぁ、ドキッて！少女漫画みたいなことあるのねぇ…』

「え、その好きな人って誰なん？同級？」

『まあ同級やけど、クラスまでは教えてやれんなぁ』

「えー、Aちゃんのケチー」

『ケチで結構です～そういうマンちゃんも好きな人、おらんの？』

「まあ、おるにはおるよ？でも名前は言わな～い」

『お互い様やんｗ』

こう二人で笑ってると、普通に女友達と話しているような気分で楽しいなぁ