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・ 〜fin ページ8







『五条さん、あの……』





両手を差し出してくれる五条さんを前に
私は手を取らずにいた.





『さっきのは、、、』

「何かあったっけ?」




初めてあった日から五条さんに直接指導、特訓して貰えて
五条さんだけとはいえ多少他の呪力に対して免疫はついたため本当に感謝してもしきれない

だけど、
仕事柄サポートして支えにならなければいけない人に

私は…私情を持ってしまった。



ただでさえ男の人と絡みがないというのに
特訓とはいえ毎度毎度手に触れて、特別な感情を抱く他無かった





『…特訓ですか?』

「あれ、もしかして嫌だった?」




それは勿論、付き合っていないのに手に触れたり
過度に近付いたりは勘違いされる可能性がある

それにただ単に恥ずかしかった…。
でもそれだけで好きな事には変わらないし
好きな人に触れられて、嫌なわけ________




「って、」

「満更でもないよね」



ククッと笑う五条さん





『…え?』



瞬間、五条さんは組んでいた足を解くと
グイッと私の腕を引っ張り顔が至近距離になった

普段高身長の五条さんを見上げているけれど
今回だけは特別、私が下から見上げられるように…



『あ、あのっ』



見慣れない光景に思わず声が裏返る






「今日ホワイトデーなんだけど、」


「何が欲しい?」




腕を掴んでいない片方の手で黒い目隠しを下へずらすと
蒼く綺麗な澄んだ目が顕になり

ここで初めてこの至近距離で、目が合う__





「満更でもない、Aに」



「こんな事も出来ちゃうんだけど」






私の腰部分へ手を当て
そのまま五条さんの方に引き寄せられると

静けさを感じる教室の中、優しく唇が重なる




突然の出来事に困惑して頭が真っ白になる




『…ぁ、』



「''僕''だけにしか、できない事」



「もう満足(・・)した?」






突然の甘さに、ズルさに

私は











『____、__』




.




そのままもう一度優しい口づけが落ちたのは
ここで、2人だけの秘密_______







.


















ホワイトデーはバレンタインに貰っていなくても
返して(渡す)いいそうです(!?)

♡飲み会→←・



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作者名:むいぶ | 作成日時:2022年2月14日 14時

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