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「もしかして、鬼殺隊辞めようとしてたのもそれ関係ある?」



「え…」


まさか、気づかれてたなんて。




「…鬼殺隊をやめないと会いに行けないような人なの?」




きっと、もう無一郎さんは気づいているのかもしれない。


私が言う大切な人は、鬼だってことに。






「なんてね。Aがした選択なら、なんだって応援する。まあ離れるのは寂しいけど」



「…どうして、そこまで言ってくれるんですか?」




私は、ただの仲間であって、無一郎さんになにかしたわけじゃないのに。



ずっと、不思議だった。



「それは…Aは、僕にとって大切な人だから。」




「…私、でも無一郎さんに何もしてないですよ。ただ、私が助けて貰っただけで」



そこまで言うと、無一郎さんがふっと笑う。



「大切だと思うことに理由なんている?」



そう言われて、はっとする。


私が童磨さんのことを好きなのは、大切だと思う気持ちは、別に何かを与えられたからじゃない。



「いらない、ですね。」



「うん」



「無一郎さん…私、決心が着きました。」



「そっか。」



「鬼殺隊を辞めます。身勝手なのは重々承知です。でも、どうしても行かなければいけないんです。御館様には私から伝えます。…本当に、今までありがとうございました」



「うん。…A、死なないでね」



「死にませんよ。大丈夫です」






手を振り、無一郎さんに背を向ける。


きっと、これで最後になってしまう。



大切な人だなんて言ってくれて、すごく嬉しかった。


鬼殺隊にいた時間は辛かったけれど、仲間もできて、無一郎さんに出会えて、幸せだった。


ずっとこうしていたい。

そう思う気持ちも無いわけじゃない。




でも、これは私が決めた道だから。

もう、引き返すことは出来ない。



背筋を伸ばし、1歩を踏み出した。

_無一郎side→←_



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寺乃(プロフ) - 小姐さん» ぜひ見ていただけると嬉しいですー!✨ (9月20日 19時) (レス) id: db666116fc (このIDを非表示/違反報告)
小姐 - 新作だー!!絶対、見まーすっっっ!!^ ^ (9月18日 18時) (レス) @page3 id: d47bf1e932 (このIDを非表示/違反報告)
寺乃(プロフ) - ほしいも(*^^*)さん» ありがとうございますぅぅぅ!!頑張りまっす! (9月17日 16時) (レス) id: db666116fc (このIDを非表示/違反報告)
ほしいも(*^^*)(プロフ) - 新作おめでとうございます!!応援してますぇぇぇぇ (9月16日 19時) (レス) @page2 id: 88768a4726 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:寺乃 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Mui08081/  
作成日時:2023年9月16日 16時

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