検索窓
今日:16 hit、昨日:33 hit、合計:9,204 hit

_ ページ30





あれから、ずっと考えていた。



私はどうするべきなのか。





何が正解なのか、私はどうしたいのか。


…でもきっと、私の気持ちは決まっている。




でも、私の気持ちではどうにもできないこともある。



それに、この決断をしたらきっと多くの人を裏切ってしまうことになる。




それでいいのかどうか、私にはまだ踏ん切りがつかない。




「A?」



『あ、はい!』



ぼーっとしていた私の顔を無一郎さんが覗き込む。



「大丈夫?最近ぼーっとしてるけど」



『すみません、お願いします』



稽古中だと言うのに。こんなだから前の任務でも大怪我をおったんだ。



竹刀を構え直すと、無一郎さんに竹刀を取られる。



「…今日は終わり。」




『え、待ってください、私…』




「意識がどっか行ってる人に教えても時間の無駄」




私から取上げた竹刀を片付けながら冷たい声で言う。




怒ってる。


それはそうに決まってる。


もっとちゃんとしなきゃ行けないのに。


せっかくこうやって無一郎さんに稽古をつけてもらっているのに、こんなんじゃ…





「何に悩んでるの?」


『え?』


「いっつもなにか考え込んでるよね」



気づかれてたんだ…

どうしよう、



『…すみません。』




「謝れって言ってる訳じゃなくて…僕ってそんな頼りない?」



呆れたように無一郎さんがため息をつく。



『そんなことないです、』


「じゃあ話してよ」


無一郎さんに詰め寄られ、口を開く。


『…昔、大切な人と思わぬ形で別れてしまったんです。私を育ててくれた人で、すごく、すごく大好きな人で』




でも、その人は、鬼だった。





『…家への帰り方も分からないから、会いに行くことも出来なくて』




違う。本当は帰ろうと思えば帰れたはずだ。


なのにそうしなかった。


鬼だと知る前から。




行動が制限されていたから、自由に、なりたかったのかもしれない。



感情が読めない童磨さんを、少し怖く感じてしまっていたかもしれない。




分からない。


でも今はひたすら、童磨さんに会いたい。




『それに、場所がわかったとしても会いに行くことなんて、できないんです』



そう、会いに行くことなんて、許されない。


鬼殺隊である以上、鬼の元へ行くなんて、ありえない話。


そんなことがあれば、無一郎さんにだってきっと迷惑がかかってしまう。




┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
すみません!
まだ途中なのに公開しちゃってました💦

_→←_



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (29 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
65人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 童磨 , 時透無一郎
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

寺乃(プロフ) - 小姐さん» ぜひ見ていただけると嬉しいですー!✨ (9月20日 19時) (レス) id: db666116fc (このIDを非表示/違反報告)
小姐 - 新作だー!!絶対、見まーすっっっ!!^ ^ (9月18日 18時) (レス) @page3 id: d47bf1e932 (このIDを非表示/違反報告)
寺乃(プロフ) - ほしいも(*^^*)さん» ありがとうございますぅぅぅ!!頑張りまっす! (9月17日 16時) (レス) id: db666116fc (このIDを非表示/違反報告)
ほしいも(*^^*)(プロフ) - 新作おめでとうございます!!応援してますぇぇぇぇ (9月16日 19時) (レス) @page2 id: 88768a4726 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:寺乃 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Mui08081/  
作成日時:2023年9月16日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。