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『ん…』






目を開けると、高い天井が目に入る。



眩しい…



ここはどこだろう。




「A…?」






不意に横から名前を呼ばれる。


聞き馴染みのある声。





『むい、ちろうさん』




優しく手を握られる。




「良かった目覚めて…!もう一生起きないかと思った」






声が震えてる。もしかして泣いてる…?



あの無一郎さんが?



いや、多分私の気のせいだ。





…私、何があったんだっけ、





『痛っ…』





手を握り返し、起き上がろうとすると腹部に激痛が走る。





そうだ、私鬼と戦ってて…




「安静にしてなよ。下手に動かないで」





『はい。すみません…』




その時、ふわりと優しく抱きしめられる。





「…心配した」



体温が伝わってきて安心する。


心に暖かいもので溢れていく。




…でも、




"_A"





あの人のことが、頭から離れない。



ふとした瞬間、思い出してしまう。







『…心配おかけしました。ごめんなさい』






「もう謝らなくていいよ。でもまさかAがあんな雑魚にやられるとは」





『…はい』





本当だ。あんな雑魚に…




って、なんで無一郎さんが知ってるんだろ。




もしかしてあの時助けに来てくれた…?



じゃなきゃ私多分死んでるよね…







「できる限りは僕が守りたいけど、Aも自分の身は自分で守れるようになってよ」







また予想外の発言。



無一郎さんが守りたいとか言う日が来るなんて…



信じられない。




やっぱり無一郎さんは変わった。





『守ってくれるんですか?』




クスッと笑いながら聞くと、守って欲しいの?と質問返しをされる。





先に言ったのはそっちなのに。






『自分の身くらい自分で守れますよ』




「よく言う。死にかけて1週間目を覚まさなかったくせに。もう死んだって言う噂もたってたよ」





『えっ!?死んでないですよ!』




「だから噂だって言ってるじゃん。」




変わったと思ったけれどやっぱりこの毒舌は変わっていないらしい。




「あ、そういえば…3日前くらいに隠にAのことを聞きに来た一般人がいたらしいんだけど知り合い?」





『え?』




どく、と心臓が跳ねる。





童磨さん





頭に真っ先に浮かぶ顔。



どうして、私のことを…?




無一郎さんがお見舞いから帰ったあとも、胸のざわめきが消えなかった。

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寺乃(プロフ) - 小姐さん» ぜひ見ていただけると嬉しいですー!✨ (9月20日 19時) (レス) id: db666116fc (このIDを非表示/違反報告)
小姐 - 新作だー!!絶対、見まーすっっっ!!^ ^ (9月18日 18時) (レス) @page3 id: d47bf1e932 (このIDを非表示/違反報告)
寺乃(プロフ) - ほしいも(*^^*)さん» ありがとうございますぅぅぅ!!頑張りまっす! (9月17日 16時) (レス) id: db666116fc (このIDを非表示/違反報告)
ほしいも(*^^*)(プロフ) - 新作おめでとうございます!!応援してますぇぇぇぇ (9月16日 19時) (レス) @page2 id: 88768a4726 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:寺乃 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Mui08081/  
作成日時:2023年9月16日 16時

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