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気づくと、見覚えのある家の中にいた。
外は早朝で、雪が降っているようだ。
…そうか、ここは童磨さんの寺院だ。
なんで私はここに?
頭がぼんやりとする。
玄関の扉を開けた時、
「待ってくれ!」
誰かの声が聞こえ、腕を掴まれる。
焦りの混じった声色。
咄嗟に振り返ると、そこには最後に会った時と変わらぬ童磨さんがいた。
とても、人を殺して食うようには見えない。
どうして…?
「どうしても、今日行かなきゃ行けないの?」
急にそんなことを聞く。
なんのことだろう。
私は、ここで何をしていたの?
ふと自分の腕を見ると、着ていたのは桜色の着物。
この着物は、あの日、着ていたもの。
これは、
「…はい。どうしても、今日じゃなきゃだめなんです。」
勝手に自分の口が動き、そんなことを口にする。
でも、そんなわけない。
だって、あの時童磨さんは私を追いかけてなんてくれなかった。
これはきっと、私の都合のいい夢。
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寺乃(プロフ) - 小姐さん» ぜひ見ていただけると嬉しいですー!✨ (9月20日 19時) (レス) id: db666116fc (このIDを非表示/違反報告)
小姐 - 新作だー!!絶対、見まーすっっっ!!^ ^ (9月18日 18時) (レス) @page3 id: d47bf1e932 (このIDを非表示/違反報告)
寺乃(プロフ) - ほしいも(*^^*)さん» ありがとうございますぅぅぅ!!頑張りまっす! (9月17日 16時) (レス) id: db666116fc (このIDを非表示/違反報告)
ほしいも(*^^*)(プロフ) - 新作おめでとうございます!!応援してますぇぇぇぇ (9月16日 19時) (レス) @page2 id: 88768a4726 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:寺乃 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Mui08081/
作成日時:2023年9月16日 16時