夢のつづき【鬼滅の刃】【童磨】

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「大丈夫？最近元気ないけど」




無一郎さんに隣から声をかけられ、はっとする。




『…はい、大丈夫です』





「何かあったら言ってね」



そう微笑まれる。






前はこんなに気にかけられることは無かったのに。



そういえば笑顔も増えた気がする。



なにか心境の変化でもあったんだろうか。




大怪我をして帰ってきた時は本当に心配したけれど、なにか変化があったなら、それはいい事だと思う。




それに比べて私は…





「この後空いてる？もし良かったら久しぶりに甘味処とか行かない？」





『あー…』




誘ってくれたのは凄く嬉しい。


でも、今は甘いものを食べたい気分じゃない。





『すみません。このあと任務があって、』




罪悪感を抱きながらも断ると、そっか、と少し残念そうな顔をする。





『また今度行きましょう』




「そうだね。じゃあ気をつけて」





笑顔で送り出してくれる無一郎さんに、また胸が痛くなる。




しのぶさんの笑顔を見た時と一緒。





童磨さんの顔がチラつく。



私は、童磨さんにどんな感情を抱いていたんだろう。



命を助けてくれた恩人。



きっとそれ以上だった。



誰よりも、大好きで、大切な人だった。










それはきっと、今も変わっていない。

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