夢のつづき【鬼滅の刃】【童磨】 (ページ21)

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目を開けると、

真っ暗な、知らない場所にいた。

手と足は縄で縛られているようで動けない。

怖い…

「おい、あいつはどうしたんだ」

「その小屋の中にいますよ。今はまだ寝てるようですが」

「逃げねぇようにしっかり見張っとけよ？」

そんな会話が聞こえてくる。

誰かが近づいてくる気配がして、乱暴に扉が開く。

「お、起きたか。」

ニヤニヤとしながら、片手にランタンを持ち、私に近づいてくる。

必死の抵抗で睨みながら後ろに後ずさりをする。

でもそんなのは無駄なことでしかなくて、

そのまま強く腕を掴まれる。

「ん゛っ…！」

口も塞がれているので何も喋れない。

「まぁ随分といい着物来てるんだな。どうせこいつ売るならこの着物も剥いで売っちまうか」

どうしよう、どうしよう。

そんなことが頭をぐるぐると回る。

必死の思いで足を動かし、男の胸の当たりを蹴る。

「痛えなぁ…おい、お前あんまり調子乗るんじゃねぇよ」

鋭い目付きで睨まれる。

「兄貴に顔は傷つけるなって言われてたが、転んだかなんだか言っとけばどうにかなるだろ」

「い゛っ…」

髪を強く引っぱられ、拳が降ってくる。

目を瞑り、覚悟を決めるが、痛みは来ない。

代わりに、ぐぁぁぁっ、という叫び声が聞こえた。

髪を離され、その場に倒れ込む。

助かった…？

でも、さっきの叫び声って…

見ると、男の片腕が無くなり、大量の血が流れていた。

ドクン、と心臓が大きく跳ねる

どうしてこんなことに…？

扉から入ってきたのは、さっきの男とは比べ物にならないほどの身長で、返り血を大量に浴びている、化け物だった。

姿が現れた瞬間、空気が重く、苦しいものになる。

息ができない。

冷や汗が止まらない。

顔が見えないその化け物が、こちらに近づいてくる。

今度こそ殺される＿＿

ギュッと強く目を瞑った。