夢のつづき【鬼滅の刃】【童磨】

現＿ ページ17

私には親がいない。




産んだ親は、物心が着き始めた頃、私を街の住みに捨てた。




その代わり、私を拾ってくれた人が、私を育ててくれた。





その人は、名前を、"童磨"といった。





ずっと笑みをたたえていて、すごく優しい人だった。



童磨さんの虹色の目が綺麗で、私もそうなりたい、と言って困らせていた。






でも、何を考えているのかよく分からない人で、他の子みたいに怒られたことも、一緒に笑い転げたこともなくて、子供心ながら、どこか寂しさを感じていた。








それに、童磨さんは夜しか外に出られなかったから、昼の間にかけっこなどをしたりできなくて、小さい頃は不満に思っていた。





その代わり、少し大きくなってからは夜に散歩に連れて行ってくれたりすることもあって、その時間は毎日楽しみにしていた。





そして何より、私が楽しそうにしていると、童磨さんは本当に嬉しそうな顔をしてくれる。





いつもの笑顔とは違う、もっと心からの笑顔。





そして、愛おしそうに私の名前を呼んでくれる。





私の思い違いだったかもしれないけど、その笑顔が、私を呼ぶ声が、本当に大好きだった。

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