夢のつづき【鬼滅の刃】【童磨】

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「教祖様？大丈夫ですか？魘されておりましたが…」





目を開けると、さっきの女の子はいない。




『あー、うん大丈夫だよ。』





また夢か、とげんなりするが、それを悟られないように振る舞う。





にっこりと笑うと、安心したように男は続ける。




「それでなんですが…A様のことで、情報が入りまして」





A、という名前に思わず反応する。





ずっとその名前を聞くことを待ち望んでいたから。





『本当かい？』




「はい。定かでは無いのですが…A様は、今も生きていると。そして、鬼殺隊に入隊しているそうです」






『鬼殺隊？』



信じられずに、そう聞き返す。



Aは、2年前まで俺の寺院で匿っていた子。




よく笑う子だった。


一緒にいて、心地が良かった。



死ぬまで一緒に居ようと思っていたのに、






急に、用事があると言って出ていったまま、


すぐに帰ると言ったのに帰ってこなかった。






たぶん、人を喰っていたのがばれて、逃げられたんだろう。


でも、死んでいるだろうと思ってはいたのに、まさか鬼狩りになっていたなんて。




俺の正体にも気づいてたのかなぁ…




『わかった。今どこに住んでるかとかわかる？』




「申し訳ありません。まだそこまでは…」





『そっか…わかり次第すぐに知らせて。』





「かしこまりました」



終始目を俺と合わせず、軽く俯きながら部屋から出ていった。










あの子が出ていってから、本当に毎日がつまらない。

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